2019年9月4日水曜日

パリ燃ゆ







https://ueda8823khj.blogspot.com/2018/09/blog-post_54.html?m=1

書庫には複数のパリコミューンに関する書籍が有りますが、
読んだはずだが、記憶にない。
改めて、大佛次郎さんの「パリ燃ゆ」を読みだしたが、
遅々として進まない。

大革命関連ならば、食を忘れて没頭したのに...
あの悲劇的結幕..革命の最後は須らく悲劇的ですが、
あまりに悲しすぎるからって事でもない。
思うに、期待値と実像の余りな乖離。

人類史上最初のプロレタリアによる革命政権の樹立!なんて
左翼史家がもちあげるからだ。
実際は、三月大暴動くらいのネーミング
大をつけたのは、規模と期間に鑑みての温情あるアタシからの冷静な評価。


ヴィクトルユーゴーは文豪にして共和主義的政治活動家
帝政復活以降反政府活動のおかげで二十年余りの亡命を
余儀なくされる。
その間に、かのレミゼラブルを上梓、歴史的な大ヒットとなった。
映画的な山場は、民衆蜂起のかのシーン
バックの音楽も実に素晴らしい...

困ったことに、パリコミューンのシーンだと思われているが、
これは多少さきだつ六月暴動のエピソード。
史実ではあるが、跳ね上がり分子の冒険主義的一揆に過ぎず、
後世への影響は皆無のはずだが、レミゼラブルに使われたおかげで
パリ市民に火をつけ、パリコミューンの遠因になったとも

歴史的にはナポレオン三世の失政
とりわけ普仏戦争の惨敗に激怒したパリ市民が
パリ市内を内乱化したものであり、様々な近代民主主義的政策は
後世に多大な貢献をした...ことになっています。
きっかけだとは思うが功績でもない。
時代的にそろそろそうだよねえ..ってことは実現したが、
真に革命的なこと、女性参政権なんかは一顧だにされていません。


大革命と違って役者がいないのですよ。
ユーゴーもこの頃は政治から足を洗ってました。
無名の民衆革命だからって訳知り顔の解釈はしない。
革命はエリートが指導するから成功もするし、ドラマにもなる。
だっから藝術素材にもならないのよ...

アレコレ考えるに、パリコミューンのヒロインを一人だけ思い出した。
我ながら、記憶の大伽藍は凄いものだ(^.^)

あとは、リンク映像とリンクの駄日記をご覧ください。
彼女の細やかなたった一人の革命的な行いには
気まぐれな神ですら微笑まれたのですよ





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