プライベートならば後者をまず思い、
仕事モードならば前者。
精肉店やステーキハウスのネーミングに「CARNE」は
比較的使われますから認知度もそれなり。
そう言えば、かなりおぞましいフレンチ映画のタイトルもそうだった。
しかし前者は...貿易用語辞典的には「物品の一時輸入のための通関手帳に関する条約」に基づき物品を他国へ一時的に持ち込む際に一時輸入通関を簡易に行うための制度を意味します。
具体的に言う世界をまたにかけた演奏旅行で命より大事なストバリを抱えた演奏家の必携書類であり、パスポートよりもある意味で大事。
入国時には携行品とは言えストバリともなれば輸入品とみなされ、関税はフリー(日本の関税法)ですが、然るべき手続きを踏んでいないと無申告輸入で「没収」もあり得ますし、あと輸入消費税も...一体いくらになるんだ!
楽壇生活四十年の大ベテランのバイオリン奏者が、カルネを知らないはずはないが、ドイツの税関をなめたか、荷物検査場での態度が悪かったか、単なる不注意かは知らない。
愛器グァルネリを没収されるという大事件発生!邦人保護には冷淡な大使館も堀米ゆずこ女史ともなれば知らぬ顔も出来なかったようで無事に落着した様です。
アタシのみるところピュアな演奏一筋の音楽家って結構ナイーブで世間知らず。小賢しく世渡りできる才覚があれば、早々にコンサートプロは諦め、審査員やら...音楽評論家もどき、要するに演奏者を食い物にするダークサイドに堕ちる。バイオリンなりピアノなんかソリストなんかあんなに沢山いなくてもいいのよ。
堀米さんの演奏は、数年前にこの同じホールでブラームスか誰かのコンチェルトを聴いたはずだ。
オケラとのバランスが悪くて、失敗した演奏会だったと思う。
今回は無伴奏....全曲をやる体力には自信がないのだろうか、一番と二番だけ。
あるいは最後にどうしてもシャコンヌを弾きたかった。
ソナタとパルティータの違い...?
知るわけがない。前者は四楽章形式。後者は舞楽的な組曲みたいな...程度のうろ覚え。
全体は四番まであり、それぞれにソナタにパルティータ。独奏バイオリンの旧約聖書ですから全てが素晴らしいが、正座して聴くソナタとチョット体を揺らしてパルティータって....
あまり激情的でなく抑制の効いたよい演奏でした。
客席は間引で定員の半分まで。ほぼ完売でした。
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