学者(研究者)のレイティングは、当たり前には「論文の数とその論文の被引用数」で決まると思えば、学問的業績著しい研究者を学術会議メンバーに選任するのはシステマティックで恣意性が排除できて万々歳....とは誰も思わないだろうなあ。
この手の話は「裁量性」があるから楽しいのです。
一方で文芸の宮中席次
なんとか賞を受賞したから素晴らしい訳ではない。一時のブームってよくある話。だから歴史の風雪に耐えたものだけが素晴らしく、素晴らしいと「派生作品の宝庫」となりうる。
だから誰がどう言おうが、ダントツの一番は「源氏」
スピンオフやインスパイア作品は全網羅する事が不可能に近い。ウィキにはそこそこの数が列挙されていますが、アタシが一目してももれがある。
さりながら登場人物的に「誰に」触発されるかって、実に面白い。
紫上はあまりにも香山リカ風だから敬遠される。
葵上は退屈な女
明石君も田舎のイモ姉ちゃんのテイスト
朧月夜なんかコケティッシュなんだから素材になり易いのだが、、誰も手がけない。まあ、男の目線と女の興味は別なんだろう。
その他、末摘花、花散里、落葉の君、女三の宮なんかは遠景にしかならない。
宇治の三人姉妹(浮舟を含む)は、原作全体の中では派生的なイメージだから更にスピンオフもやり難い。
天邪鬼なのか、空蝉や浮舟が主役のお能もなくはないが、アタシはことさら鑑賞したいとも思わない。
とかなんとか....消去法ではないが、
夕顔
玉鬘
六条御息所.....なんかにスポットライトが当たることになる。確かに波乱万丈的にドラマティックだから加工もしやすいってある意味で安直だわ。
ここいら迄は社会通念的で当たり前すぎて面白くない。折角派生作品を書くのならば、......
十二単衣を着た悪魔(内舘牧子作)
文芸家としての彼女の作品はほぼほぼ読んでませんし、せいぜい、横審での朝青龍への罵声くらいしか知らないが、こんな奇天烈な発想ができるのだから、多分に才女だ!
悪魔とは弘徽殿の女御のこと
弘徽殿は清涼殿に一番近いエリアの建物で、席次一番が住まいする場所だそうです。
桐壺帝の正妻であり右大臣家の多分長女。
寵を奪った桐壺更衣への怨みがその息子ヒカルくんへの憎悪となるものがたり最恐の女性。
そんなオンナをセンターに戯言を書こうなんて脱帽します。
それがまた映画化され....ヒロイン役の女優はさておき、ひき逃げ容疑者や薬物被疑者が共演。監督は娘がおぞましい不祥事を起こして海外逃亡したとウワサの元ヅカガール。
なんとも原作に似つかわしいラインナップ。
あまりなことに自警団も黙したようでただいま上映中。入りには興味なし。
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