2024年8月31日土曜日

誰にしようかな?

 



ハイスクールの歴史教師が学生たちに問いかけます。



候補者A

ボリオの後遺症で障害がある。
高血圧症と貧血を患い、
他にも深刻な病気を抱えている。
目的のためなら嘘をつき、
政治を占星術師に相談する。
愛人がいて愛煙家、マティーニが大好き。

候補者B
肥満で、すでに3回落選。
鬱状態に苦しみ、心臓発作を繰り返してる。
鼻持ちならない男で、葉巻を吸いまくる。
そして就寝前に酒を浴びるように呑む。
シャンパン、コニャック、それから睡眠薬を2錠

候補者C
勲章を受けた英雄で、女性に敬意を払う。
動物を愛し、タバコは吸わず、
酒もめったに呑まない。



三人とも現代西洋史では有名な人物です。

アタシの知り得た限りではこのプロフィールに嘘はない、、、しかし真実を全て述べている訳でもない。

まっこと人物像を正確に語るのは難しいのです。

間違った選択判断は、とんでもない結果を産む。



そして、この歴史教師の教え子たちは候補者Cを選んだ。




映画としては、飲んだくれはシアワセという能天気な物語。

ポリティカルドラマでもなんでもない。

ただ、こんな授業は実に面白い



2024年8月30日金曜日

無駄無用な知識

 少子化なんだから、係累や親族の数は限定的だし、早晩消えて無くなる概念かも、、、



しかし、

伯母と叔母

伯父と叔父の区別とは明確にあるんだ(父母より年長が伯)


それにここでは略されているが、

兄弟姉妹の年長順を「伯仲俶季」と称するが、さて?

五人以上の兄弟姉妹はめずらしくなかったはずだがどうしたのかな(^^)


2024年8月29日木曜日

紛らわしい

 





マイケルジョーダンという著名人がいます。
かたや、NABのスーパースター。
今一人は、そこそこレベルの俳優。
そこそこだからか先輩をたててか、マイケル・B・ジョーダンと最近は記載されたりします。

活躍するジャンヌが違うからまだ混乱は少ないが、、、


Isiah Thomas

Isaiah Thomas


倭表記では、二人とも「アイザイアトーマス」

活躍した時代は被らないが、どちらもNBA選手

特に前者は、デトロイトでバッドボーイズのリーダーでもあり殿堂入りしたほどの名選手。

単にプロバスケの話題ならば、、、どっちのことかな?って一瞬考え込む。


一番紛らわしいのが、プロゴルファーの渡辺司

同じ時期にプロツアーに参戦していたし、生年も同じだそうだ。

ツアー団体では、識別の為出身地より

渡辺司(東)

渡辺司(西)

と選手名簿にレジストしていた。


よくしたもので同姓同名であっても

活躍する分野が違う

活躍する分野が同じでも時代が違う

どちらも同じでも力量が違いすぎる(西の渡辺はとうとうツアー優勝出来なかった)、、、なんて事で違いがわかると言えばわかるのだが(^^)




とは言え誤認があってはいけないので、刑事裁判の冒頭では必ず人定質問が行われる。

氏名だけではなく、本籍、住所、職業、年齢なんかを確認する。

これは刑事訴訟規則に明記されていますが「その人違いでないことを確かめるに足りる事項」とバスケット条項的に記述されています。

裁判の冒頭で人違いだった!なんて不祥事は.....実はあったりもしましたし、捜査段階ではしばしば誤認があるみたい。





2024年8月28日水曜日

世界三大◯◯◯

 



さて、、、三大なんとかってなんにでもあります。

◯◯には、極悪人、悪女、殺人鬼とかなんでも

しかし、たわいない戯言だから、、、


世界三大美人とは、、、


クレオパトラ

楊貴妃

トロイのヘレン


クレオパトラは知性豊かな政治能力にも長けた女傑だとは聞いているが、、、楊貴妃はペルシア系の大根足でプチポッチャリな床上手でしかない。中華にはもっと美人はいます。

だから三大美人の盛名を汚さないのはトロイのヘレンだけ。

なんせ美の化身たる神様のお墨付きですから!


世界三大料理とは、、、


フランス料理

トルコ料理

中華料理


並べて論じるには結構違和感がある。

フランス料理なんて、メディチ家のお嬢様がフランス国王にお嫁入りした際にくっついて行った料理人を濫觴とするもので、西洋料理の本家はイタリアン。

中華料理ってジュッパヒトカラゲにまとめてしまって良いのかねえ?

言ってみれば、イギリス、フランス、スペイン、ドイツ、イタリアのそれぞれの料理スタイルをまとめたようなもの

まともなトルコ料理は食べたことがないのでなんとも。はやい話が代表的な宮廷のお料理を並べただけだろう。

だっから、なんでもいいのよ

世界三大料理って人それぞれですから、まず指折りするのは「あなたの奥さまの家庭料理」でしょう❣️

おべんちゃらとしては最高に悪くない。

しかし、この構文を「三大美人」に当て嵌めて、、、というのはなあ(^^)

2024年8月27日火曜日

太陽がいっぱい

 


アランドロン

享年88歳のご逝去を悼み、、、、

でも極私的な追悼の言葉には困る。

どんなブスでも死ねば美人だが、著名なムービースターに手垢のついたおべんちゃらは、逆に彼の名声を毀損しかねない。


代表作は「太陽がいっぱい」と誰もが、、、いかなる天邪鬼でも無視はできない名作スリラー

原作者ハイスミスはリプリーシリーズとして書いたわけで、映画のように第一作であえなく捕まったりはしていないが、あんなピカレスクロマンの連作なんかは敬して遠ざけるアタシ(^^)


あの映画の一番の見所は、ヨットの中での三人(リプリーと富豪のドラ息子と彼の恋人のブルジョワ娘)のお食事シーン(メイン料理はおさかな)

ちゃんとした食事マナーが出来ない事で嘲られ虐められるリプリー

そん時の上眼つかいの哀しみ、妬み、微かな殺意なんかを含めた眼差しがなんとも言えない。


アランドロンはインドシナに従軍し除隊後職にありつく為にカンヌ映画祭会場あたりをうろついていて「運良くスカウト」されたのが出世の第一歩

そんなエピソードの背景は容易に想像出来ます。

淀長さんは、この映画に「ホモセクシャリテイ」を感じ取ったと言うが、、、アタシにはわからないというか、フレンチフィルムノワール系には当然のテイストです。

しかし、かの赤いゲイ貴族であるルキノヴィスコンティは、二作品で彼を起用しています。

この貴族の趣味の高踏さには定評がありますから推してしるべし


その後は、少なくても下流民が這い上がり、それなりの優雅な立ち居振る舞いを身につけたのだが、、、でも、嫌な言葉だが血は争えない。

塩野女史のエッセイにあったが、、、

あまり気の進まないお仕事の代償にアランドロンのダーバンのテレビCMを全て見せてくれるのならばって条件

アタシだって、東レ全盛期のあのCMなら全部見てみたい。

映像に堪能した女史曰く、、、


素晴らしかったわ

でも、あの食事シーンにはなんか齟齬感が


CMディレクターが意を得たりと


そうなんですよ

テーブルマナーにはなんらミスはないんですが、何回もテイクしたんですがうまくいかなくて



まあもって生まれたものとはそういうもの

成功した人生だったのだろうが、、、チマチマと老残の姿を晒さない方が良かったのに


合掌




2024年8月26日月曜日

荷風先生のお財布事情

 


他人の懐勘定なんて、下衆のやること。

アタシって下衆だから(^^)

断腸亭日乗にはしばしばお財布のアレコレが登場する。
高等遊民だから多少は苦吟しながら働いている風だが

オンナと遊び

歌舞音曲に親しみ
待合や酒房に入り浸り
書画を買い求め、、、、なんとも羨ましい。


大正十三年の所得金額は4184円だと税務署から通知があったと日乗に記載されている(実際は所得と課税額の通知だろう)

江戸期はもとより明治大正だって貨幣価値の換算には苦労する。

様々な換算係数があるにはあるが、、、当時の一円が今の六百倍とも一千倍とか?

大卒サラリーマンの初任給は月額50ないし60円くらいだったらしい(年額で六百円台)

大正期の総理大臣は、年俸換算で一万円余り


どうも、これっぽっちで荷風先生のあの放蕩生活がまかなえるとは思えない。

かなり収入を誤魔化していたか、、、いまでこそ銀行振込が当たり前だが、荷風の現金手渡しが主流みたいだし、所得の源泉徴収はナチスの発明だ!


あるいは、「収入と所得のカラクリ」の差かしら?

明治政府の最初の頃は地租税(今で言う固定資産税)が収入の主流であり、経済の発展により所得税に主力

が移ることで、大正期に現在に近い所得税体系が出来上がった。


以降はかなり憶測なり想像まじりだが、今の税制ならば、文士稼業の為に歌舞音曲への支出や書画を購入したり、社会風俗探訪の為のカフェーやらの支払や私娼窟の枕代(取材協力費ならば通ります)まで必要経費にするという控除制度もあっただろうし?


荷風は自称戯作者の気分なんだろうが、父親はかなり著名な経済人だし、彼もドロップアウトしたとは言え、実業を学ぶために米仏に留学もしている。

そんじょそこらの無頼文士よりは経済脳は発達していたに違いない。


2024年8月25日日曜日

納得しました

 



.....


最初はジャンクバーガー巨大チェーンのメディア操作記事って(^^)

しかし、彼が食べ続けたのは、ジャンクバーガーではなくて「グルメバーガー」

アタシ的に適切な比喩だと、シカゴが一号店と称する巨大チェーンとその巨大チェーンに乗っ取られる前のCAにあった兄弟で運営していた人気バーガー店。

天然由来の健康食材しか使わないお店だったと、ハルバースタム(黄金の50年代の著者)は言います。

乗っ取った側が名誉毀損の争いをやったと聞いていないから真実に違いない。


どっちがいいとも悪いともアタシは言わない。

この兄弟の経営手法だと絶対に世界を席巻できなかったし、大量の下層民に廉価なランチを提供することも不可能だった。


今更ながらに、パリサマー2024は、脱酸素は過酷な日常を民草に強いる事を知ってしまった。


環境に負荷を与えるお肉は食べられるない

炎暑でもエアコンは使えない

水質汚濁は諦めるしかない


今は我慢、、、そうすれば孫子の世代には、多少環境改善が見込まれるかもしれないが.....




多少なりとも、英語的な駄洒落がわかれば、、、

Supersize

Suicide

の語呂合わせって、、、アタシだって瞬時に(^^)


この映画は動画配信サイトにはある筈。

因みに、一ヶ月間ジャンクバーガーを食い続けたこのオトコは(それが主因かどうかには言及しないが)ご逝去されました.....合掌






2024年8月24日土曜日

紺屋の白袴

 



対句では「医者の不養生」と並べます。
専門家が我が身にはその専門性において懈怠があることを意味します。

数ある専門職の中でも、紺屋と医者が選ばれた理由が判らない。

今時は染織は一般的ではないが、医者はそれなりに周りにいます。皆さん不養生かと言われれば、、、


浪速大学第一外科教授の財前五郎は膵臓癌で逝去(しかし、バージョンによって病名が変わる(進化)のですよ。オリジナルは胃癌だったような)

フリーランサーの外科医大門未知子は、後腹膜肉腫で、、、死んだのかなあ?

ラストシーンは覚えていない(^^)

東城大学医学部教授の佐伯清剛は小難しい心臓病ですが、因縁の弟子である天才渡海征一郎のメスで一命をとりとめる。


それ以外にも、渋谷のオリエンタル病院の勤務医直江庸介は、多発性骨髄腫、、、、よく知らないが血液癌みたいな



患者の命を救う立場のドクターが、それも我が身の専門分野の難病で生死の境を彷徨う、、、つまりドラマツルギーがある。無論ある種の皮肉も



それ以外の専門職に於いては、、、、咎人を断罪するのが使命のはずの検察官が逆に刑事被告人になる、、、そんなものは皮肉でもドラマでもない。

あってはならない間違いもないとは言えないが、それが懲りずに繰り返されると、それはもう正義の最後の砦の瓦解だ。




2024年8月23日金曜日

モラルとモラル

 



書庫の整理を思い立ったが、暑いさなかにやるような事でなく、背表紙を徒然に眺めながら、、、
堀田善衛さんの諸作が目に付いた。


動乱の時代の孤高の知識人に対する感情移入的解釈には定評があります。

鴨長明
定家
ゴヤ
そして...モンテーニュ

王道的な批評には興味がなく、神は細部に宿るって嘯きつつも稚拙な「誤解」をおもいついた。


モラル...ラテン語を起源とするっと言えばなんでもそれらしく通る。
厳密なところ、語義も含めよく分かりません。
受け売りを知ったかぶりすれば、フランス語では

la morale
le moral

となるそうな。
前者は女性名詞で後者は男性名詞
カルネを「手帳か肉屋」かで錯乱した程度のフランス語の知識レベルだから問いだたされても困るが、かなり意味合いが違います。

前者は道徳、倫理という意味です
後者は士気とか気力(倭語だと敢えてモラールなんて)

フランスの精神史の思潮としてのモラリストの存在は無視し得ない。
モラリストなんて言われると、二宮尊徳みたいなもんで敬して避けたくなるが、それは謹言居士のような付き合い難い存在をイメージするが故だろうと気がついた。
当然ながら、ヒトザルとしての社会常識は具備していないと論外だが、所謂「モラリスト」とは後者ではないか...という仮説!

自然体にあるがまま思うがままヒトザルの矩の範囲で自適に生きる...
当たり前ですが、カトリックの頸の中でそう言い切る、更にそう生きるのはかなり勇気のいる事だったと思います。
彼の「エセー」は二十世紀半ば近くまで法王庁の禁書目録にテイクノートされていた

随想録を精読するだけの時間がないのでお手軽に事をはこびますが、ヒトザルは如何に生きるべき、、なんて晩年になってはじめて感じいるんだなあ。
観念としての人生論なんて空虚である。
若者に人生論なんて薦める識者ほどの偽善者はいないとキッパリ!


ミシェル 城館の人(集英社文庫版)



このネットエセーの読者には薦めない。
皆さんはまだまだお若い(例外は多少でしかない)
棺桶に片足を突っ込みかけた頃にお読みになれば感銘ふかかろうって、、、若い方々への送る言葉





2024年8月22日木曜日

We must change to remain the same.

 




実際は政党総裁を選ぶだけなんですが、、、、

最終的に誰が争うのか誰が勝名乗りかは皆目判らない。
一億二千万人の生命と暮らしの未来を委ねるリーダーをたった、、、三百数十人の国会議員と百万人程度らしい党員等の予備投票からなる国会議員と同数の党員・党友票で決めてしまう(候補者乱立の可能性も高くその場合は上位二候補者の決選投票)

その制度の是非を問いたければ憲法改正をすれば済む話だが、そんな国民的機運にはない以上「面白い見せ物」だと思って眺めているしかない。

いやなら自民党の党員なり党友になることだ。



誰もが「変わらねばならない」と力説します。

しかし、かようなお題目は昔からお題目だったと歴史は教える

フロントランナーの小林某候補

メディアに出まくる「若手の改革派」ホープらしいが、言葉は昔ながら、、、の「お題目の力説」だけ。改革派の彼でこの有り様ならばあとの候補者も似たり寄ったりって失望感が先に立つ。

まだ、四十代ながら既に昭和テイスト(^^)



これはダーウィンの名言だと言われるが、かなり疑わしい。ネットの孫引きには出典について明記していないから、、、、

しかし、趣旨は正しい。

名題の英語は、映画「山猫」の一節なんだが、似たような言辞は何処にでも転がっています。

ちなみに、あんまり引用されないカレッジバスケットボールの名コーチ、ジョンウッデンの言葉。

彼は大統領自由勲章を受賞したほどの偉大な人物


失敗は致命的ではないが、変化しない事は致命的だ。





大きいものが生き残るのではない。

強いものが生き残るのでもない。

賢明なものがまた生き残るのでもない。

ただ一つ、生き残るのは、変化し続けたものだけである



自民党は、大きくて、強くて、賢いのかと言われれば、、、、明快に否定するには至らない。

しかし、対する雑多な野党は、小さくて、弱くて、アホですから(個人の見解)仮にも「変化の対応力」に乏しくても、なんとかなってきたのです、、、多分しばらくはそうなる(新総理が決まれば、気分一新したところで解散総選挙。自民が圧倒的に有利だとは誰もがそう思う)


....


キャプションのお写真を自民党からお借りしましたが、、、、かなり意味深な構図ですなあ(総理でなく総裁です)

2024年8月21日水曜日

病弱文士

 



まことに病弱であったようだ。
断腸亭の謂れは、胃腸の弱さにもよる。
度々歯痛風邪悪寒にも悩まされている。案の定スペイン風邪も罹患したようだ(かなり重篤だったのか、大正九年の初めには「遺書」までしたためたと日乗に書いてます)


日乗を引用するに、、、


目下流行の風邪に罹るものおおく死する由

余は不思議にもありてかいなき命を取り留めたり


しかし、多病息災というのかなあ

享年79歳。

男性の平均寿命が65歳のころですから、長寿真っ当。

プロ女性に戯れ、酒を呑み、濫読に浸り好き勝手に振る舞う陋屋暮らしが一番良いってことかな(^^)


しかし、生来病弱というわけでもなく、度の過ぎた放蕩の結果らしいとも。

荷風も馬鹿じゃないから、時間に拘束されない高等遊民だからかなあ、体調が悪いとすぐさま寝込む、、、時々の「情交のお相手」が看病にやって来る。

だったら長生きしますよ(^^)



2024年8月20日火曜日

慶喜は、かくたしなめた

 





慶喜は家康以来の傑物だと言われますが、鳥羽伏見の戦いで戦わずして、それも股肱之臣を見捨てて敵前逃亡したわけだから、歴史的にも大衆的にも評価は厳しい。


政権も家督も投げ出し、駿河で蟄居閉門のような日々。ある日跡取りである慶久(だと思います)がご機嫌伺いにやって来た。

かれは、赤門の法学部に在学中だった。

あれこれ近況を聞きながら、慶喜は慶久に問いただした。


帝国大学ではいったい何を教え学ぶのかね?


経済とか法律学とか、、、、


慶喜は吐き捨てるように「人の上に立つ者が学ぶべき事は他にある」


世に伝わるやりとりはここまでだが、多分ですが、噛んで含めるように「帝王学めいた事」を懇々と諭したと想像できます。

実際に慶久は後年公爵貴族院議員となり、細川護立は将来の総理大臣とまで高い評価をしたらしい。

何をさせても器用にこなす万能人だし、御写真の通り、、、かなりモテモテだったようだ(^^)



次の「国民の総意」を背負うやんごとなき御一家はなんか勘違いをしておられないかい?

東大出の天皇と言っても誰がありがたがるんだ?

それに大学の世界のランキングからすれば、残念ながら畏怖されるべきレベルかどうかは、、、


学歴で能力は測れないってかねがね申し上げています。

多様性のない高偏差値集団から選ばれたご学友だけではろくな刺激は受けない。世界中からエリートが集まるオックスブリッジの方が、帝王学を学ぶ意味でははるかにましだ。


そもそも、帝に学歴なんか期待する国民がいると思っているなら、学歴信仰の弊害の極みだ。

よもや、、、赤門に「帝王学」を教える講座があるとは、、、アタシは「東京の専門学校」しか知らないのでなんとも(^^)

2024年8月19日月曜日

ボレロ

 



無論、この名曲は知ってます。
作曲者の名前も知っています。

しかし、それ以外はさしたる知識も無いもで、、、、




一分程度のシンプルな主旋律を土俗的なリズムにのせて17回リフレインするだけ、、、なんだがなあ

作曲家の伝記的映画って大抵はあんまり面白くない。
ラベル自身、、、フェニミズコンプレックスみたいな倒錯した人生
最後は精神を病んで逝去....合掌





2024年8月18日日曜日

文化勲章受賞者

 




....
温雅な詩情と高邁な文明批評と透徹した現実観照の三面が備わる多くの優れた創作を出した他

江戸文学の研究、

外国文学の移植に業績を上げ、

わが国近代文学史上に独自の巨歩を印した

...


はっきりと申し上げますが、別に批難ではなくこのような「祝詞」から永井荷風をイメージするのは、、、アタシには無理だ。


有り体に言えば、破滅派とまでは言わないものの無頼文士のひとり。

エリートとも言うべき父親が決めた嫁はさっさと叩き出し、後妻は芸妓上がり(その後は芸妓、賤婦、酌婦、私娼を誰彼なしに渡り歩く)



学歴譜を眺めるにあちこちの学校を転々とし、アメリカとフランスに留学(というより遊学)をしているが学位とは無縁ながら三十そこそこで慶應義塾文学部教授。

けだし才能や栄達は学歴だけでは推し量れない(^^)

三田文学の基層を作ったのは彼だろうが、あまりにも気風が違う、、、からだろうが早晩喧嘩別れでもなかろうが、、、

それからの高等遊民らしい生き方の方が荷風らしい。


ちなみに、冒頭の引用は、文化勲章の受賞理由の一文です(つまりは、文部省的霞ヶ関文学ってこと)

勳績卓絶とはこういうこと、、、だそうです。

しかし、彼の歴史に残る文藝には

温雅な詩情

高邁な文明批評

透徹した現実観照が備わっているのかねえ?


少なくとも温雅な詩情はあまり感じない(感じる作品はあるにはあるが、アタシの琴線に触れないし、今時誰も読まない、、、と思う。

一番人気は、濹東綺譚ですからねえ(^^)



To be continued