芬蘭を考えるに、、、

 

フィンランドは、

ムーミン、フィヨルド、オーロラだけの国では無い。

大国に隣接しその圧力を直接受ける中小国は、国家としての存亡と尊厳を自分自身の手で守り抜かねばいけない以上、尋常ではない知力なり覚悟が求められる。
心無い揶揄にもめげず、平和と安全と独立を維持しえた国家の歴史をよく学んではどうだろうか・・・・

フィンランド（芬蘭と倭語では書くようです）

フィンランドはスウェーデン王国から独立したものの、ロシアや北欧国の様々な圧力の中で、難しい国家運営を長く余儀なくされていた。
きっちりと書いたフィンランド外交史の本が書庫に見当たらないので、その辺のネット情報を素材に書けば、、、

我が血を流すことを当然と思い（いまでも徴兵制度のある国家）
民主主義の原理を損なわず（ソ連の勢力下にあっても西側の価値観を墨守）
適当な範囲で頭を下げ膝を曲げることを厭わない狡猾さ

これらの有様を「フィンランド化」と小馬鹿にしたような言い方をわけ知り顔の政治家はするのですが、ほかにどんな生き方があったのでしょうかねえ？
というか「フィンランド化」という言葉の意味を正しく理解していないのでしょう。

西側がいざというとにろくな支援をしなかったもんで、やむなくナチスの側につかざるを得なかった。
対ソ連からの祖国防衛戦争を「冬戦争」というのですが、その延長線上の戦争ですから「継続戦争」と称した。

しかしながら、戦後の戦勝国は冷たいものでした。
枢軸国として断罪されたのですが、国難の際に国家を適切に指導した指導者は、その功績により戦後国葬で野辺送りをされたらしい。
戦争犯罪人を国葬ですか？・・・・
臥薪嘗胆とはいえ、周辺国の非難はあろうとも絶対に譲れない価値観は譲らないという気迫を感じます。
なお、最近ＮＡＴＯに加盟しました。


でえ、言いたいことはここから、、、
比喩として適切かどうかは別ですが、Ａ級戦犯を靖国合祀するようなです。
本当は彼らは・・・・その資格がない（戦争犯罪人だからがその理由ですがその「理由の中身」が相当に違う）

我國の　為をつくせる　人々の　名もむさし野に　とむる玉かき（御製）

が靖国で神と祀られる御霊のありようだそうです。
靖国神社のＨＰ的に言えば

国家のために尊い命を捧げられた人々の御霊を慰め、
その「事績を永く後世に」伝える

ことが目的の神社であり、その趣旨にそった御霊が祀られているはずです。

御霊を慰めるのはまだしも、事績とは「成し遂げた功績」を意味する。
未曽有の国難に際して適切な国家指導に懈怠があり、勝てるはずのない戦争に全国民を送り込み
国土を焦土とせしめた輩

が「戦争犯罪人」でなければ、いったい誰が戦争犯罪の首謀者なのだ。

いったい何が功績なのだ。

我が國の為を尽くせる人々だと言えない以上、主上が靖國に御幸なさらないのは当たり前。

ほかにも、裁かれていない戦争犯罪人はごまんといます。

あくまで一例ですが、、、
尻馬に乗って、好戦気分を煽り立て、ありもしない戦闘の手柄話を書き立てて部数拡大に狂奔した大メディアやらなんやら
彼らは、Ａ級戦犯と違って断罪すらされることなく、のうのうとこの平成令和の世ですら生来的に平和主義者であったかのような顔して涼しい顔をしている。