2024年8月16日金曜日

頑張って全巻揃える

 



岩波文庫版断腸亭日乗

全九分冊
全冊揃うには多分あと八年くらいかかるかも、
そん時のアタシの馬齢は、、、、
長生きの秘訣として無駄を承知で買い揃えるつもりだが、人の寿命は測り難し。


断腸亭日乗とは、平明に言い換えれば「永井荷風日記」
断腸亭は、荷風の新宿にあった寓居の植栽にちなむとも
大正の頃(1917年)から死ぬ間際まで半世紀あまり書き連ねた日常身辺雑記。

描き始めた時期は、第一次世界大戦やらロシア革命とか、、、しかし、荷風は「紅旗征戎我が事にあらず」とばかりに、お好みの玉の井や木挽町の娼婦、芸妓との痴戯とか気に入らない同業者の悪口とか、、、なんとはなしに世を拗ねた高等遊民の雰囲気。

刊行を前提に書き連ねたわけでもなさそうだが、倭の文藝の伝統である日記文学の最高峰、、、と思えば、全巻を通読して無駄でもない。




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