2024年10月10日木曜日

伊東正義

 



一般論ではなく倭國の戦後政治史に限ったはなしですがね(^^)

政治を目指す以上、最高位を目標とするのが当然だと思うが、そんなことよりシノギとして税金に寄生するほうが甘い汁を吸える、、、間違いではないがかような発想が蔓延れば世も末、、、けだし、今は末世。


総理大臣のポストに目も狂わんばかりに狂奔した河野一郎、、、まあ親の因果が孫に報いかな(^^)

しかし、人間の格は孫ほど酷くない。

農林大臣時代に面罵され左遷し冷遇した部下を見所ありって事務次官にまで重用し、政治家になって以降もなにかと贔屓したのですが、、、頑固な会津っ子は、歯牙にもかけず、刎頚の友と寝食、苦楽を共にし、、、


おなじ、マサヨシ

不細工で不人気なオトコに同じ名前というだけで、よくぞあそこまで殉じたものです。

歴代の宰相のなかで唯一の事務代行臨時内閣総理大臣。

総理大臣執務室に席を構える事なく、官房長官室で職務執行を行ったのは有名な話

昭和電工疑獄、リクルート事件でもまったくクリーンな稀有の存在。なんせ政治資金集めにはまったく無縁だったらしい。

大平正芳総理が総選挙中に「戦死」した後始末をキッチリつけて、後継首班は確実なのに先輩格だったのかねえ、、、暗愚の宰相と言われたオトコにポストを譲り、、、そりゃ喧嘩別れもしますよ(^^)


そして、リクルート疑獄

エスタブリッシュ総崩壊の中で彼以外に救世主はいないと言われたが、、、、


表紙を変えても中身が変わるものでない


多分ですが、彼には今のままの自民党の未来には絶望しか見えなかったのかもしれない。

彼が政治家として一流かどうかは疑問があると思うし、多分間違っていない。

しかし、盟友の葬儀に際して国葬の声を封じて、、、でも、アメリカ大統領と中国国家主席が参列したのですよ!

国際情勢やらの違いはあるのは承知だが、どっちが弔意の軽重だかはいうまでもない。

盟友の葬儀に最高礼を尽くせたのだから、、、もつべきは友。



この評伝、、、政治家の伝記ものは大抵はいかがわしいのだが、版元と書き手からすればそう酷くはないはずだ。


伊東正義氏の逝去は1994年(その前年引退)

本職が岩波から刊行されたのは2014年

アタシが手にしたのが2024年


リクルート疑獄ほどの酷さではないが、歴史は繰り返し、いまは裏金疑獄

来る総選挙は、10月の、、、いつだっけ?

実はあんまり期待感も高揚感もないのですが、期待というか予想を裏切ってくれることを内心では期待しています。








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