元はTV用のドキュメンタリードラマ(六話構成)だったが、再編集なしに前後編版の劇場映画として公開された。
ランニングタイムは340分。
インターミッションがあったとしても、かなりな苦行。監督の盛名や素材からして尺の長さを感じさせない筈とは思いつつも、、、幸いにしてU-NEXTで配信されたから飛びついたし、劇場よりも安上がり(^^)
オリジナルタイトルの直訳です。映画用語としても使われるそうだがよく知りません。なんか寓意を込めているタイトルだが、コレまたよくわかりません。
舞台は70年代後半のローマ
左翼運動の末期に有りがちな過激な行動は、DC(キリスト教民主党)のモーロ党首の誘拐殺害という悲劇を生み、傷ましい事に数人の護衛官も命を落とした。
この悲劇的なドラマを様々な視点(政府、バチカン、家族、赤い旅団なるテロリスト等)から多角的に掘り下げる良きイタリアン映画の伝統を踏まえた力作です。
どうやら「夜」とはこの鉛の時代といわれたシンボリックな悲劇を意味し、その悲劇に対峙・暗躍あるいは右往左往する関係者が「外側」のことのようです。
映画は病院シーンから始まるのですが、ダークスーツ姿の政府高官らしき連中が足早にやってきて患者に面会。患者は救出されたモーロ党首らしいが、彼は殺害されたんじゃなかったの?
でも、最後の最後は、殺害されたって史実通りのエンディング。
なんだ、これは一体??
つまり、二つの結末を並列的に準備し、多面的な解釈を観客に任せたってこと、、かな?
実際には、55日間の監禁中に様々な交渉があったようだし、その気になれば(身代金の支払)解放されたようだが、そのまま死んでくれる方が、、、と考える政敵もいたりとか、、、それとなく見えない部分を暗示したりとか含みの多い作品。
堪能しました。
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