選考基準は「聡明で協調精神のある、将来の良き市民たる能力を持つ若者」だとされる。
当然ながら「聡明」とは名門大学の首席卒業クラスを意味する。
選考過程で何があるのかは知りませんが、このローズ奨学生に選ばれること即ちパワーエリートの入り口に立ち、
ベストアンドブライテストの仲間入りが出来るのです。
アメリカンの奨学枠がざっと三十名。
JFK政権のスタッフにはローズ奨学生が多かったことで知られるが、JFK自身は選ばれていない。
プレジデントでは、クリントンだけのようですが、彼が該当基準に合致するのか?
エリートを育成するシステムを堅持している国家ですら賢者たちを愚行を重ねるのだ。
愚昧な大学生の数ばかりを増やすことにかまけているから
政官財の水準は水没状態だという危機認識はないのかね。
テレンスマリックもローズ奨学生の一人であり、ハーバード大で哲学を学んだ。
オックスフォードでは担当の哲学教師と意見の衝突事件を引き起こし、中退してしまったらしい。
その後は、MITの教師と映画作家の二足の草鞋。
資金集めに難渋するのか素材を吟味しているのか理由は定かではないが、寡作である。
しかし、一つひとつが素晴らしい作品・・・・難解で商業性に乏しい個人主義的な傾向作品とかなんとか批判をしてはいけない。
侵し難い雰囲気がある。
初期から中期までは、程度の差こそあれまだ分かり易かった。
地獄の逃避行
天国の日々
(二十年間の沈黙を経て・・)シンレッドライン
そして、確かに最近の作品(毎年の様に新作が発表される)は哲学性豊かで批評家泣かせ(笑)
この硫黄島の戦いを描いた作品も、タイトルが難解であまり理解されなかった。
直訳だと「薄い赤い線」・・・・まるで意味不明だし相応の英国史の知識が必要な言葉だそうです。
なんにしても、キューブリックがそうであった様にオスカーに輝くことはない・・・これは今後とも(キッパリ)
まあ、かのナンチャラ文学賞と同じでオスカーってその程度(時分のはな)なのですよ。
食わんがための肩書きくらいに思っておけばいい。
栄誉に輝かなくとも、その真価は揺るぎもしない。
ボヤージュオブタイム
生命の神秘と誕生の映像化という触れ込みであるが、最近の作品傾向は同じテーマを多面的に追求している。
ツリー・オブ・ライフとかトゥ・ザ・ワンダーがそうです。
映像の使い回しやってませんかって(笑)
嫌な言い方ですが、燃え尽きる前の蝋燭の輝きにも似て・・・
これを映画と呼ぶかどうかには躊躇する。
明確な確立された映画の定義は存在しないが、あえて言えば「スジ・ヌケ・ドウサ」の三要素を
核心とする劇場公開を前提に制作された総合芸術。
要するに、シナリオ、映像美、役者さんの演技がコアコンピタンスなのですよ。
稀代の思索する哲学者映画人が映像力を駆使して遺作の書を書き上げたって思っておく方が良さそうです。
でぇ・・・感想ですか?
困るなあ
至福のような胎内の羊水に漂う状態が90分続いたってことですよ(笑)
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