2019年5月12日日曜日

「望郷」の報酬



こんないい方をされますと「決定版」だと勘違いするかも知れない。
確かに完全版と公開版では尺で三十分くらい違う。
つまり、全くの別物
がしかし...これはリメイクなの
エンドロールにはちゃんと献辞が有りますが、
皆さん読まない。




カンヌのグランプリ(パルム・ドール)に輝く名作。
イヴモンタンがベストアクターにもなった。
食い詰め流れ流れてベネズエラ迄
パリが忘れられず...メトロの切符が唯一のパリの形見
望郷の念から危険な油田火災復旧の請負仕事を買ってでる。
辛苦の末任務を遂行し多額の報酬を手にするが、あっけなくも...
って結末だったような


情感よりもスリルやサスペンスをフィーチャーしたのが
ハリウッド版。
以前にオリジナル版は観たはずだが、全く別物のつもりで鑑賞してみる。

舞台は更に辺境のフエゴ島に変わってました。
南極に一番近いヒトザルの定住地。
ベネズエラなら分かるが、この島にもチリ国最大の油田が
あるらしい。

危険な仕事を引き受けたのは

正体不明の殺し屋
NJのチンピラギャング
アラブのテロリスト
詐欺容疑のパリの銀行頭取

オリジナル以上に危機一髪満載で、ギャング以外は殉職
報酬の独り占めで、ハッピーリタイヤメント...
とはならないみたい。
遥々とアメリカンの追っ手がやって来た..ところでエンドマーク


フリードキンだけのことはあります。
オリジナルには及ばないが詩情を廃止し硬質感だけの面白さ...実に面白い

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