2019年5月3日金曜日

三種の神器



剣璽継承の儀なるものを眺めながらつらつら考えた。
天皇家の私的な行事ではなく、国事行為のようです。

即位されたのち、三種の神器と国璽と御璽を新しい天皇が
継承するのですが、

三種の神器は天皇家の私有財産(税法上非課税ですから)
国璽と御璽は、国の公印ですから国有財産(のはず)

私的なものと公的なものの継承を一緒くたにして
国事行為にしていいという整理の仕方がわからない。

三種の神器とは

勾玉
鑑(鏡)


ですが、勾玉以外はレプリカであり、
鑑は伊勢神宮、剣は熱田神宮にオリジナルがあります。
しかし、剣は壇之浦の海中に沈みましたから、
レプリカのさらに復刻品
剣が熱田神宮にあるのは、ヤマトタケル伝説から明白ですが、
鑑のいわれはよくわかりません。
天照大神が伊勢神宮の主神であり、鑑に化体されたので
鑑が伊勢神宮の御神体と理解しておきます。

剣璽継承とは、勾玉と剣の事。
鑑は御神体なので動かさない...らしい。
しからば、勾玉と剣は神器だが神体ではないのか?
上記の通り鑑は、スノーホワイトの邪悪な継母を見ても、霊魂宿り給う存在だから
格上という整理なのでしょう。

レプリカというとコピー品みたいで軽々しくが、
正しくは形代(かたしろ)という。
いわく言いがたいパワーが宿り給い、容器自体には
さしたる意味はない...

三種の神器がなくとも即位はできますし、安徳帝の次の後鳥羽院の例もある。
しかし、正統性の争いともなれば、
葵御紋の印籠がものをいう。

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