2019年5月22日水曜日

和歌浦十景



万葉の時代からの屈指の景勝の地。
景勝の地には、なんとか八景が付き物ですが、
屈指だという事で、なんと十景。
しかし、景勝のバリエーションからすれば、近江に如かず。

石山秋月
瀬田夕照
粟津晴嵐
矢橋帰帆
三井晩鐘
唐崎夜雨
堅田落雁
比良暮雪

片や和歌浦は...

吹上淡月
松間釣船
玉津春暁
名草晩潮
雑賀漁火
蘆州鳴鶴
松汀積雪
琴浦戯鴎
藤白落葉
奥窟浪華

いまや乱開発の残渣の廃墟美が、十一番目
もしかすれば、カジノリゾートが取って代わるか....

なんにしても、近江の方が均整がとれていますし、
基本視覚で味わうものだが、三井寺の鐘のように聴覚に
うったえるものまで。


半世紀ぶりに、足を運んだ。
人麿、赤人の時代はさぞかしと改めて思うが、
その後の観光コンセプトがよくなかったのか、
いまどき和歌浦の旅館に泊まろうなんて酔狂の極み
廃墟化した多数の施設はさすがに撤去されたが、まだ残渣が...
対岸のマリーナシティがカジノの候補地
実現すれば、再生開発の期待も高まる。
箱物よりも万葉感な海浜遊歩道の整備を進めて欲しいねえ。
なんせ、荒れ果てた上に先般の風水災の傷痕が残ったまま。

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