2019年5月21日火曜日

轢き逃げ




交通事故があつたときは、当該交通事故に係る車両等の運転者等は

直ちに車両等の運転を停止して、
負傷者を救護し、
道路における危険を防止する等

必要な措置を講じなければならない。


轢き逃げ犯罪は道交法72条違反なのですが、
単純に交通事故当事者の義務違反に過ぎない。
読む限り、逃走は構成要件ではない。
微罪に見えますが、大抵は被害者の死傷を伴いますから
懲役10年以下と重罪になってしまう。


場所は神倉市....誰が見ても神戸市
以下知り得たロケ地巡りを織り込んでストーリーを説明するに...
一流GCのエリート社員は副社長令嬢との結婚が目前
親友の司会でポートピアホテルでの挙式打ち合わせに
遅刻しそうになり、焦りから...小磯良平美術館勤務の女性を轢いてしまう。
同乗の親友が囁く...誰も見てない。こんな事で人生終わりにするのか

しかし、脅迫めいた手紙が舞い込む

ジャンカルドでの婚約者との晩餐も心ここに在らず
アジュール舞子で独身最後の一日を過ごす
挙式はつつがなく終わったが、シネマ神戸で新妻と映画鑑賞中に
刑事に連行され、親友共々完落ち
同乗者に過ぎない親友は早々に保釈された。
加藤海運(らしい)船社の嘱託の被害者の父は、摩耶ケーブルのすぐそばに
住まいするが、真相が知りたくて親友にまとわりつく。
彼は三宮本通、南京町、高架下と逃げ惑う...


単純な轢き逃げ事件に背景に恐ろしい裏があったという
サスペンスがウリモノですが、
ストーリー展開にかなり無理がある。
親友と言っても、対等ではない。
その劣等感が...羨望が嫉妬、嫉妬が憎悪に変わる様は
シェイクスピアが既に活写している。

そもそもこの親友は何の罪に問えるのだ?
轢き逃げ事故はある意味で偶発的であり、計画的とは言いにくい。
この親友はかなり精神的に病んでますので
法廷審理の行方は精神鑑定の結果如何
二人とも会社の信用失墜行為ですから、懲戒免職は
やむを得ないが、役員や上司の辞任までいくかなあ...

それにしても、結婚式直前に婚約者が事件を起こし
新婚早々に夫が被疑者とは、若い女性には不幸の極み
事件の背景な複雑なのですが、人一人轢き殺して逃げた訳ですから
実刑以外は考え難い。
でも...

まつわ
いつまでもまつわ
せめてあなたをみつめていられるならば


甘い結末には、いささかウンザリ

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