内心はともかく、平清盛に膝を屈し滅私奉公の日々。
しかし不遇でも芸は身をを助ける
・・・・・・ 椎(四位)を拾ひて 世を渡るかな
こんな歌のおかげで(感心か憐憫かはともかく)三位に昇進。歌読んで出世ができるならいくらでもアタシだって和歌くらい詠みましたが、、、
感情的には相当に屈曲していたんでしょうが、おくびにもださず・・・なもんで、死に花咲かせみたいに暴発した。
辞世に曰く
埋もれ木の 花咲くことも なかりしに 身のはてなるぞ 哀しかりけり
最後まで内心を見せずに慎ましいのが「男の本懐」ってもんらしい
最後の一句は「悔しかりけり」かも知れないが、それじゃオトコの美學ではない
しかし、武勇に優れ、歌が巧み、年は召していますが、財と社会的地位はそれなり。
その辺の若さだけが取り柄組はさておき、美貌と教養のエレガント女性にもてないはずが・・・・ない
降らば なお降れ しののめの雪
感情がほとばしるような芯の強さが垣間見えます。
当然上の句がありましてね・・・・
しのびつま 帰らん跡も しるからし
ほっそりとした背なを見え隠れに、たちかえるかげひとつ。
この忍ぶる恋、しられてはならない。
後ろ姿を見とどけながら、一足ずつ、降る雪に隠れていくとはいえ、
足跡まで気になる。「雪よ、もっとかき消せ!」
倭国のデートの基本は妻問婚の風習に由来します
通ってくるオトコに待つオンナ
王朝和歌でも、オンナの立場でオトコが代理詠するのが通例で、この歌も、しのびつま=しのび夫と・・・それが通俗解釈
しかし、強さな歌風と艶っぽさが表れて「通ってきたのはオンナ」とおもいたくなる。
この和歌は・・・オンナのふりしたオトコが、オトコ装束で通ってきたオンナを見送る様をうたった頼政の絶唱と天邪鬼は解釈します。
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