2014年7月18日金曜日

江戸時代の幻



増税と重税、度重なる災害、汚職官僚の横行、住民の不満は百姓一揆へ・・・
最後を除けば、今の時世と変わらないイメージが江戸時代
というか、一揆を起こす気概すらなくし、ネトウヨ気取りで愚痴るか
海外逃避するしか藝のないさまでは、はるかに民度の劣化かも・・・ 


かような暗い「江戸時代」のイメージは、虚像だという考え方が主流をしめてきた。
江戸時代を暗黒化することにより、明治維新革命の正統性のイメージつくり・・だとすれば
それは、まっとうな歴史認識ではない。
ともより、その時代を正確に認識することは難しい。何事にも光と影はあり、
それぞれの見方しだいである。


日本人は、裁判で決着をつけることを好まず、和の精神で「話し合い」って、これも江戸幻想
元禄以降訴訟が激増し、享保年間では民事だけで年間三万件強とは恐れ入る。
それが事実なので「大岡政談」というような裁判ネタが市民の共感を呼ぶことになったのだろう。
同時に、なかなか洒落たお裁きも多かったみたいだ。


老母を養わんがための三両の借金を冷酷にも断った叔父を殺害し、自首した三十路なオンナ
女の孝心に哀れだお奉行さま。
三両を貸し与えるので、毎年一朱返済すること。
返済が完了すれば獄門縛り首とする。
返済が終わる頃には、後期高齢者ですわなあ(笑)


大岡政談は、棠陰比事のCOPYですが、この話題はどうも実話みたいです。
我々の江戸の常識が次々と覆っていく当時の文献は多い。
しかし、とてもよみきれませんねえ・・・
ということで、お手軽に渡辺京二さんの著作なんか拾い読みするのが一番。



昨今の江戸ブームって・・・
労働と規律の重視から遊びと自由を標榜するポストモダン
再生可能なエネルギーによるエコ社会
・・・なんかへの「憧れ」が背景だと彼は言う反面、
取り返しがつかないくらい失ってしまったことへの「苦渋」なんかにも感じ入る・・・
変えてはならないことを変えない知性が失われてから久しい・・・と考え込む



ところで、明治維新をどうとらえるのか?
それが、江戸の再評価と連動します。
かつて、マルクス主義華やかかりし頃、講座派と労農派は、それぞれに・・・

不徹底ながらの市民革命である!
ちがう!
支配者階級における権力闘争であり、革命ではなくクーデターである。

まあ、様々な側面がある以上、どっちかに断定することは無理がある。
どっちかと言えば、前者の色彩で始まり、その精神が歪められ、
後者の色合いが強くなった・・・と考える方がいい。


それに、発展途上国というような未開の地(白人視点ですが・・)では

自分の力だけで革命だろうがクーデターだろうが、時代を変革する勇気も知力もない。
従って、選民たる白人が「指導支援」しなくて、
自由・平等・博愛な新しい世界を造りようがないでしょう・・・

たしかに、CIAやら死の商人の暗躍した事例は、枚挙にいとまがない。
ということで、善意ぶったお節介なフリーメーソンなんかが「維新に介入」したとかや・・

変革には「排除の論理」はつきもの。
反時代的な○○天皇は「暗殺」し、
カリスマ性に乏しい▲▲皇太子なんかは「替え玉」にするにしかずって・・・

こんなことを書き散らすのは、コンスピラシー(苦笑)
ちなみに・・・白人維新サポーター三人衆は、

アーネスト・サトウ(外交官)
トーマス・グラバー(武器商人)
グイド・フルベッキオ(写真家)

彼らはいずれもフリーメイソンとされるが、どうも証拠に乏しいらしい。 






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