良い子は、早寝早起き。
夜遊びはしない。
巷の闇は、鬼、妖怪がうごめく。
それは、邪悪なモノと言うよりも、畏怖の念を思い起こす・・・
光の時は、人間の世界。
闇の頃は、百鬼が巣食う。
昼から夜の橋渡しの頃を・・・そう「逢魔が時」
そう魔物に出会う頃・・・ではなく「大禍(まが)時」
一番禍々しい時間帯。
黄泉の国の扉の開くとき。
美しく言えば・・・そう「黄昏時」
でも「誰ぞ?彼・・」とも
薄ぼんやりとした頃に出会うのは、愛しいあの人ではなくもしかしたら魔物かもしれない。
たれぞ彼 逢いたし人は薄暗闇 逢魔が時の 橋渡る端
京都堀川一条にある「戻橋」
大内裏の艮の方向にある洛中と洛外の境界
人が死ねば、葬列は、この橋を渡り、化野へ・・・
そう、この世とあの世の渡し橋。
渡り切る前だと、柩にとりすがり、神仏の力で、
この世に戻ってくるかもできるかも・・・
バス停には「晴明神社前」とも、安倍晴明人気のあやかり。
そう、彼のテリトリーなのです。
高名な武将渡辺綱は、橋の袂で、美女に出会うが、それは鬼女
奮闘むなしく、片腕を失う。
橋の袂に佇むおんなは、真知子さんではなく禍々しい
さむしろに 衣かたしき今宵もや 我をまつらん 宇治の橋姫
一見、薄幸の美女のよう。でも、本当の「橋姫」とは・・・
妬ましいオンナを取り殺すため、貴船神社のお告げにより
姿形を変じ、鉄輪を逆さに頭に載せ、宇治川に21日間浸り・・・
生きながら鬼になったよし
そうドラマの生まれる場所
お能の舞台では、彼岸と此岸の間に「橋掛かり」
橋のたもとには、三本松(舞台側より一の松・二の松・三の松)
亡霊や悪霊が恨みや苦しみを引っさげて、彼岸から此岸にやってくる。
法力のお陰で、晴れて成仏し、同じく橋掛かりに戻り、彼岸に帰って行く
しかし・・・拍手のタイミングを間違えると、また舞い戻ってくる
0 件のコメント:
コメントを投稿