2014年7月27日日曜日

だまらっしゃい!この桜吹雪が・・・・


 
喉元過ぎれば熱さを忘れる・・・のは世の常だし、
マスコミが騒がないものは、事件でもなんでもない。

世界的なファストフードチェーンの原料に「不都合」があったようです。
中国のマスコミのスクープ映像!
すでに「過去事件」になりつつありますが・・・


どこが一体「スクープ」なのか?
通常の撮影取材にしか見えません。
撮影したのは、国営マスコミでしょうか
なにか「意図」を感じませます。
 
しかし、従業員の発言が秀逸・・・・「死ななきゃ安全である!」
多分、本音なんでしょうが、過度に安全と安心を要求するサイドも多少は考えるべきかもしれない。
安全の確保にはコストはかかるし、安心ともなれば更なるコストが必要である。
安全とは、法定品質保持の意味で使われます。
これは、法律である以上守るのが当然であり、コスト云々のレベルで論じてはならない。
しかし、安心は、少しちがう・・・・


毒入り餃子事件がありました。
生命身体にも被害が発生しました。
あの中国産加工食品に対するパニックのようなバッシングはなんだったんでしょう。
あの食品加工会社は、巨大な工場で、右端の餃子工場で農薬を散布しても、
左端の豚饅工場には関係ない話・・・と考えるのが、理性的であり、
実際に検査でも異常値が発生しなければ「ノープロブレム」と結論つけるのが論理的なのですが
実際に起きたことは、この食品工場で製造させたものは、すべからく「不安である」から回収廃棄せよ!


かような態度を歴史的には「魔女狩り」というのですが、あの時は中国産というだけで魔女扱いの憂き目を見た。
要求する以上は、そのコストの負担する覚悟がいると思うのですが・・・
本気度が問われますが、相変わらず中国産の冷凍食品が店頭に並んでいます。
あの事件以来「安心度が高くなった証拠」はないと思いますし、今回の事件でそれが実証された。


江戸中の町方(消費者)が不安がっている
商品は、全て廃棄するので、仕入元としてその損害を負担せよ!

ちょっとお待ちください。
手前どもは、契約に本旨に従った商品を納めさせていただきました。
この通り、検査成績書も合格です。
にもかかわらず、ご無体な・・・


備前屋やさんは、左衛門尉様にお恐れながらと訴えたのですが、
さあ「お裁き」はどうなったのでしょうか?
裁判所もムードに流されますし、いろんなお立場の方もいます。
商人の分際でお武家に楯突いて、その後うまくいった試しもないし・・・


法律的には、安全は明らかに法益であるが、安心まで法益と認めるのか・・・という論点整理になります。
安心まで法益とは考えないというのであれば、自分の商品の生産ラインの品質管理を徹底的に行えばすみます。
万一にも管理に齟齬が有り、安全を損なえば、自分たちが至らないということで坊主になろうが小指を詰めようが
自己責任ということで納得はできますが・・・

一方で安心まで法益と言われれば・・・・一体どこまで何をすればいいのか?
偶発的に発生する事故に対する無過失責任として甘受せよってことにしかなりません。
対応策は2つですね

 
コントロール出来ないリスクからは逃避する
何もせずに、事故が起きればその時はその時

 
どちらにせよ、国益や消費者益になることではない。


 
今回の事件では日本の食品安全法制に抵触するようなものではない。
従って「安全」に関する問題ではない
実際上、消費者の生命身体に事故は発生していない。
ひたすら「安心」を裏切った・欺いたということであり、多額の回収廃棄コストの負担を余儀なくされる。


最終的に誰が負担するのでしょうか?
このファストフード店は、中国の加工工場と直接取引をしているわけではなく、
輸入商社とか中間問屋が売買に介在していると思われます。
従って、直接の取引関係にない加工会社を債務不履行で訴えるわけにはいかないし、
仮に不法行為を理由に中国の裁判所で争ってもいいのですが、司法権が確立していない国でそんな無謀な・・・(笑)
順番に仕入先を叩いていくのでしょうか?
でも、仕入先も抗弁するでしょう・・・
取引の当事者であっても品質管理責任まで負担しているつもりはないし、安心は法益ではない!


不毛の論争です
信用とか信頼とかいう言葉があります。
語義の通り、信じて用いるか?信じる頼るか?ということである。
心底信じられなければ、辞めることです。
様々な利便性を言われますが、消費者が買わないって判断すれば、根底が瓦解する。
不安だけども安いから・・・って考える向きがマジョリティな間は、なにも変化しないのです。























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