2018年4月2日月曜日
太陽族映画
池澤夏樹さん個人編集の文学全集には影も形もありません。
見識とかなんとか以前の話です。
五十年台半ばの衝撃的な文壇登場も、所詮時分の花。
原作も映画版もとても歴史に残るようなものではない。
蝸牛庵程度の知識でもそれくらいは分かる...が、何時迄もその虚像だけが
生き残り、果ては都知事か(^-^)
しかし、脆弱な映画会社を一時なりとも支えた功績はある。
多くの太陽族映画が作られたが、まあクズばかり(^-^)
無知
無恥
無道
これが戦後ブルジョアジーの子弟の実情ならば、
額に汗して築き上げた日本経済をバブルで土崩させた連中だ。
まあ、蝸牛もおこぼれに群がった品なき大衆の一人だから、非難する資格はない。
しかし、これだけは太陽族映画の系譜だが、歴史に残る。
幕末太陽伝(1957年)
ヒストリーとしては....
太陽の季節(小説) 55年
同上 (映画) 56
処刑の部屋 56
狂った果実 56
満を持しての登場ですが、あまりなヒネリ
時代は幕末
跳ねっ返りな過激派長州藩士は当時の太陽族そのもの。
品川の土蔵相模にたむろしながら、御殿山異人館の放火を企む。
若かりし
石原裕次郎が高杉
小林旭が久坂
....まあ、みるからに餓鬼だ。
お二人とも、上手く歳をとり貫禄がついたのは慶賀の至り。
この映画の主役なりプロットは、古典落語の借用。
居残り佐平次や品川心中くらいは分かるが、あとはあまり詳しくない。
カースト制度の下層でしぶとく生きる様が、
蓮っ葉な幕末太陽族を笑い飛ばす。
当時の品川宿は、いまの京急北品川駅あたりです。
特飲街....つまり赤線が最後の最後まで生きながらえたそうで、
相模屋が、その筋の生業でその時代まで生き延びたとは知らなかった。
あるいは屋号だけの借用かも?
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