2018年6月25日月曜日
国恥家族
確かに現代日本社会の恥部をあそこまで凝縮して映像化すれば、
右翼系の反発(表だっては流石にやりにくい)は予想出来る。
アベノミクスの成果が下層民にまで及んでいないのだから
政府としても祝意なんか出せるわけがない。
出さないのか?!と責められれば、出さざるを得ない。
だから、あの監督はあまりクレバーじゃないのよ。
自己撞着まみれのコメントを見れば明らか
貰うものは貰い、映画界の才能達がシャシン創りよりも
資金集めに苦労している現況を政権のトップに訴えて、
映画振興予算を引っ張るほうが
得策だろう。
かつて、亀井文夫さんは陸軍の予算をかすめ取り、素知らぬ顔で
最高の厭戦映画を作ったものです。
常習窃盗
JKビジネス
リストラ
3K職場の労災
年金詐取
家庭内暴力
痴情のもつれ
三権の堕落以外のワイドショーネタのオンパレード
生きていくに必要だろう絆って虚構の家族にしか存在せず
虚構は所詮砂上のあばら屋
疑似家族を乗り越えて、自分の足で前に歩くしかない。
シネコンで座席数400強は大箱の部類だが、観客席は立錐の余地なしとは...
パルムドール受賞だけじゃ大衆人気は苦しい
加えて口コミで客足が伸びる事も期待しにくい。
と思うくらいの入りだが、興収は好調らしい。
役者さん一人一人の演技は実に素晴らしい。
安藤サクラさんの長回しの泣きのシーンは、歴史に残る。
監督の演技指導もあるだろうが、ひとえに彼女の才能。
残念ながらユーチューブにアップされていないし、予告編からも
カットされていますから、劇場で堪能しましょう。
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