2020年6月27日土曜日

ホワイトウォッシュお断り(後編)





オペラ
ミュージカル
能楽

はそれぞれに似て非なるもの
何がどう違うのか簡潔平明に講釈するほどの見識がない程度に
自己認識はあるつもり。
しかし、それ以上に自己顕示欲もあるし、たかがSNS
アタシの与太記事なんかまだましだもん...

超端的に私見を言えば...

オペラは歌
ミュージカルはドラマ
能楽はダンス(舞い)


能は謡うとも演じるとも言わない(口走る輩は痴愚魯鈍のたぐい)
能は「舞う」というのが正しい。
舞うのと踊るのは違います。
円周運動的なのが舞いだと講釈する向きもあるが、
正しくは「足の裏を見せない」のが舞い....ガリレオ的発言

オペラは歌唱そのもの
演技は二の次
だから、ドラマチックソプラノなんて言葉がある。
本来はオペラ歌手はデブだから演技下手なんですよ。

あとは消去法
...というか、歌唱もダンスもあるのですが、ドラマを盛り上げる為の
エレメンタルです。


ポーギーとベス

アフリカンしか登場しません。
舞台はNYの遥かに南部の海辺のアフリカンコミュニティ
登場人物は...多分に神話的

コミュニティの世話役みたいな三人の年増女
色悪と極悪の二人の悪党
主人公の身障者な物乞い稼業のポーギーと
身持の悪いヤクチュウのベス

そうそうコミュニティにはアフリカンだけですが、
殺人事件が発生した為、三、四人の白人司法職員が登場します。
カーテンコールで善意のブーイングを聞くのは初めてだ。


オペラというよりもミュージカルに近い...と思います。
中上健次風の神話的ドラマです。
歌劇場で演じられなくとも、ブロードウェイでは結構演じられています。
オペラ業界であんだけのアフリカンを集めるのは無理
アフリカンにオペラの才能がないとは言わない。
しかしその才能を発揮する場が限られますから、誰も目指さない。
アフリカンが張れる役柄は

オセロくらいなもので、あとはエキゾチック感満載の

アイーダ
カルメン

くらい...
だからといって、トスカやヴィオレッタをアフリカンが演じれば
違和感あり。
困った問題ですが、アートの世界にあまり持ち込んで欲しくないのが実感。

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