2020年6月1日月曜日

アイ(ルランド)の流刑地


生物分類の基本単位を「種」と言います。
その種を更に区分したければ、亜種なる概念があり。
ホモサピエンスなる種の亜種は、我々以外には、

ヘルト人
ネアンデルタール人だけだそうですが、絶滅したとされます。

白人、黒人、黄色人種...の区分とは亜種でもなく
進化論の誤解による差別史観の残穢以外の何者でもない。
大昔にオーストラリアのアボリジニは亜種の一つだと
読んだ記憶があるが、間違いのようだ。
南インドから渡来したオーストラリア先住民の種族のひとつに過ぎない。


映画「ナイチンゲール」の舞台はタスマニア
銭屋五兵衛の領地との石碑があったらしいが、まともな歴史家は
歯牙にもかけない。
鎖国体制下でなければ、八丈島や佐渡送りにせず、
流刑地として活用したものを...惜しい事をした。

英国の流刑地であったが、軽犯罪者に加えてアイルランドの政治犯が
遥々送り込まれた。
アメリカが独立したことによる代替地である。
豪州におけるピルグリムファーザー達...
犯罪者の末裔と指弾するものではなく、
糾弾すべきは、流刑囚を苛烈に扱い、タスマニアアボリジニを絶滅に
追い込んだ産業革命期の大英帝国である。
けだし、紳士の顔した野蛮人である
斯様な歴史的背景をベースにした「スリラー映画」だと
映画解説にありますが...
素人ライターが書いたのだろう。
サスペンス映画と書くなら一端の真理がないではないが、
それでも不十分。

虐げられたアイルランド女性とアボリジニの連帯による
暴虐への怒りの鉄槌劇
でもなあ、復讐って虚しいのよって...なんだか中途半端。
眼を背けたくなるシーンが多い。
不快にはならないがだからといって共感を呼ぶものでもない。

0 件のコメント:

コメントを投稿