2020年6月5日金曜日

YOSHIWARAミシュランガイド(2)



ミシュランガイドと銘打った以上、妓楼にもランクがあったことの解説です。
星三つからひとつまで...

ところで比較対照にはならないが、
銀座のクラブ(定義はよく判らないが)の数は千軒とか
千五百軒程度らしいし、プロのホステスの数は、まあ1万人

吉原は、妓楼の数は二百軒強
遊女三千というが、時代によってはその倍くらいはいたようです。
人口や経済規模比較だけすれば、まあそんなものかな

お店にはちゃんとランクがあります。
厳し目に見れば、星がつくのはたった八軒の大見世だけだと思えばいい。
格も値段も客筋も最高クラスですから、中央通りの一等地に店がある。
逆に廓内の場末のなんちゃら河岸といわれるのが最低ランク
不忍池あたりの出合茶屋オンナのほうがまし。
トップスターが病気やら年やらで
落ちぶれてドサまわりのキャバレー歌手をやっているようなもの
遊女も雰囲気も病的なまでに不健康...
不適切な例を持ち出すならば、元知事の弁護士が
顧問をやっていたらしいなんとか料亭組合の「妖怪通り」を想像させる。

花の命は短いのだから、早めに足を洗うのが一番。
しかし、凡そ日常必要な炊事洗濯針仕事がまったく出来ないように
躾けられているから、娑婆には戻りにくい。

坂崎磐音の許婚だった小林奈緒のように、白鶴太夫まで登り詰め....
幼い頃の武家のしつけが身についていると山形の紅花商人に身請けされても
なんとかやっていけたのが希有の事例
たいていは、浄閑寺の無縁仏....合掌

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