2020年8月24日月曜日

三度炊く飯さえ硬し柔らかし....





思うままには ならぬ世の中....が下の句

SNSの世界では、北大路魯山人の「名言」として定着しています。
つまり意味する所は「魯山人のつくった狂歌」と解釈するのでしょう。
しかし、これこそ赤っ恥な戯言だと、二年前に苦言を呈しておいたが...
ローマ法王庁がガリレオの地動説を公認するまでに、数世紀の時間を要した訳だから
短い期間で真理が世間に浸透する訳じゃない。
しかし、あまりといえばあまりだから、あらためて


正解はこれ!(デジタル版人名辞典による)

便々館湖鯉鮒の作

1749-1818 江戸時代中期-後期の狂歌師。
寛延2年生まれ。便々館初代。幕臣。
はじめ朱楽菅江にまなび,のち唐衣橘洲の門にはいる。
山手側の判者として知られ,琵琶連をひきいる。
文化15年4月5日死去。70歳。
姓は大久保。名は正武。通称は平兵衛。
別号に福隣(林)堂巨立。
編著に「狂歌杓子栗」「春の戯(ざ)れ歌」など。

三度たく米さへこはし柔かしおもふままにはならぬ世の中

東京新宿の常円寺の狂歌碑にあります。
建立は、太田蜀山人とのこと


ネットの雑学はウソばかりで、がらんどうの洞窟とは
けだしこのこと。
魯山人に戯れ歌があるなんておかしいな?と思えば
容易に真実に辿り着けるし、多分ですが、
蜀山人と魯山人を混同した果ての誤解錯覚だろうと思われます。
それに、内容からして、狷介傲慢な魯山人が口にするとも
思えないでしょう。

情報過多だからでもなく、
何事も鵜呑みにしないことだし、普通にリベラルアーツを
身につけていれば、体内の正誤判定ベルはなるのが当たり前。

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