１９４４年の夏

１９４５年の８月１５日の事...本当は９月２日なんですがね
何故に一年も前にタイムスリップするのだ？

過去三期ＦＤＲは圧勝の連続で健康状態の悪化をおして四選出馬
普通ならば第三期のバイスであるヘンリーウォレスがそのままバイス候補になるはず
しかし任期中の逝去の可能性が高い以上、
あまりに知的倫理的リベラルなウォレスがバイス候補となることを
阻止する策謀が民主党の腐敗幹部によりめぐらされたとされる。
選ばれたバイス候補は操りやすい凡愚なトルーマン


科学技術の進歩は素晴らしい...が、それは「道徳倫理」の進歩に
裏打されなければ、もたらされるのは恐怖と災厄
我々は、それを八月六日と九日に学んだはずだが、
実際は何も学んでいない。


原爆投下の合理性釈明の欺瞞は今更なこと
その欺瞞を絶対に認めないこともまた今更のこと
原爆投下により戦争終結が早くなった事実はないとキッパリ
むしろそれは共産ロシアの侵攻だったし、
無知な倭国統帥部は原爆の知識なんかろくになかったから、
真の恐怖も災厄もわかっていたとは思えない。


原爆実験成功　七月十六日
ポツダム宣言　七月二十六日
原爆初投下　　八月六日
玉音放送　　　八月十五日
降伏文書調印　九月二日


それ以前に敗戦は覚悟していたが、
ポツダム宣言の「無条件降伏」条項に逡巡した。
つまりその条項は「天皇制廃止と天皇処罰」だと理解された。
臣下には受け入れ難い事であり、聖断しかない。
のちにリリースされた「今後の政体は日本国民の意思に委ねる」
凡愚な大統領に斯様なＭＳＧを期待するだけムダだ。
軍部の五つ星の大半は原爆投下は無意味だと自覚していたと言われるし、
ポツダム会議の首脳も同じ考えだった...
いやむしろ猜疑心の強いスターリンに別の恐怖心を植え付けた...とされる。


次は俺たちの頭上だ！


最初は善意であった科学者の多くは、その結果に悔悟し、
一部は「平和のためのスパイ」となり、
その後の歴史は....過日の、Red Joan に詳しい。