2020年8月20日木曜日

ラテンの太郎冠者




狂言には欠かせない...まあ執事のようなもの
主人には忠実で滅私奉公
多芸多才の何でも屋
口八丁手八丁で、ある程度意地汚いしスケベエでもある。
内心は反権力的だが、剥き出しの反体制の旗色は明らかにしない。


誰が斯様なキャラクター設計をしたのか知らないが、
西洋では、ボーマルシェの「理髪師のフィガロ」が嚆矢...かな?

稀代のトリックスターのフィガロ
当時の理髪師は、何でも屋さん
理髪師、美容師はもとより、外科医、内科医...
果ては歯科医から薬剤師まで
一番の得意技は、女衒...ではなくて、恋の取り持ち

長く愛されるキャラクターなもので、

装身具
雑誌
日刊新聞
クルマの名前
その他...理容室に飲食店

そうそうディズニーのキャラクターにもありますねえ
商標登録しておけば、子々孫々まで遊んで暮らせました。


ボーマルシェの原作は音にのみ聴くだけ。
読んだことはないし、多分読まない。
やはり、お母さまと一緒学派の天才の喜歌劇で盛名を得た。
楽曲は素晴らしいが、オペラとしてはなあ...
お話がキャベツだし、長過ぎる。
一連のフィガロものの第二作だが、モーツァルトさまは二匹目の泥鰌を
狙った...というと判る人はクビを傾げる。
第一作のセヴィリアの理髪師(ロッシーニの傑作オペラ)は、
時代的にあと。
実はロッシーニ版はリメイク。
誰だかは忘れたが、そのオリジナルの人気オペラにあやかりフィガロの結婚が
つくられたそうな。


という事で、METのライブビューイング
但し、2007年公演ですから、映像がないので雰囲気だけ。
こっちの方が遥かにオペラとしては面白い。
しかし、裏切り、邪恋、暗殺が出てこないイタリアンオペラって...

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