2020年8月12日水曜日

the Public



オハイオ州南西部の中堅都市
冬場の気候はかなり厳しいらしい。
街の規模に関わらず、この公立図書館のなんと立派なことよ。
どっかの国だと、公営貸本屋か生徒さんの自習室程度でしかないが、
アメリカンでは(図書館長の言によれば...)民主主義の最後の砦だそうです。


大寒波来襲のある夜のこと
公設避難所は満杯で追い出された百人余りのホームレス
止む無く昼間に屯する図書館に籠城する。
図書館員のエミリオエステベス(懐かしの青春スターは味のある映画作家になっていたようです)は
かつての自分(依存症のホームレス)を投影しながら、
ある種の決断をする...


古き良きアメリカンの良心を具現した佳作
今ではアメリカンの良心なんて幻影だと知ってしまったが、
そうでないが故にそうありたいって「もがき」を描くのが、
知識人の今時のありようのようです。
阿りも忖度もなく、ただ声を上げるしかないが、
声すら上げない連中よりもはるかにマシだ。

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