2021年1月19日火曜日

純文学ってなんだよ?

 



奇妙な文學学の概念だと思うのです。
純文学を英訳すれば....「純粋な」文學とGoogle翻訳
つまり、英語世界に斯様な概念がなかった事が判ります。
一体何か「純粋」なのか?
純粋でないと言うことは「不純」なのか?
不純なんていまや絶滅危惧種。
懐かしい生徒手帳の瑣末な心得....やってはいけない「不純異性交友」
無論、担任の先生に質問しましたよ😝

先生ってばあ!
何処からが不純異性交友になるんですかあ?
Aならまだ清純ですよねえ....


一般的な文學概念としては、

純文学は藝術性を追及し、大衆文芸は娯楽性を志向する。作風路線の乖離分断の中で、双方にウィングを広げようとした(成功したとは思えないが)のが、中間小説。
書きながらアホらしくなってくる。

ポルフィーリー検事の事を調べ出した時の事
偶々の評論には、19世紀ロシアの大衆作家ドストエフスキーの「罪と罰」に登場する有能な予審判事であるポルフィーリー.....

なんとまあ、偉大な大作家を「大衆作家」とは...
しかし、この「罪と罰」はいわゆる倒叙ミステリーであり、計画的な殺人事件がテーマです。
刑事コロンボと同じで、予め分かっている犯人を如何に捜査当局が追い詰めて行くか?というドラマである。
殺人事件という三面記事的な大衆向テーマでも、作家次第で偉大な文藝にもなるという好例。

先日逝去されたジョン・ル・カレの回想録を読み出した。なんともドラマティックな経歴に裏打ちされたエスピオナージュ小説の大家。
アタシは真面目な読者とも言えないが、あの「寒い国から来たスパイ」を最初に、、遠い昔に読んだ。
皆目解らない難解なスパイ小説。




その後「裏切りのサーカス」の原作者がルカレだとしり、彼のスマイリー三部作も読んだが、、、やはり大衆向スパイ小説とは一線を画す...重厚な文体、複雑なプロット、陰翳の深い登場人物
スパイ小説ごときだって力量のある作家の手にかかれば「純文学」とやらも蒼ざめる。
彼の原作はいくつか映画化されていますが、この作品が一番原作のテイストに忠実に...つまり結構難解。

お手軽なエッセイだとは思わなかったが、実におもしろい。最初に回想録を読んでからスマイリーシリーズを読めば良かった。






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