2021年1月16日土曜日

市民ケーンの脚本は誰の作品か?

 



オールタイムベスト....なんて暇人のやる事。
それも何度とやっているうちに、なんとなく同調圧力めいた何かがランキングを決めてしまう。

映画のベストランキングから「市民ケーン」を外すってかなり度胸要ります。
今からすれば古典的過ぎて...しかし今の基準で推し量るものではない。
公開当時は、ハースト(新聞王のプライバシー暴露と言われた)の強烈な圧力や、著名人(サルトルはともなく、サドゥールまでが)の批判的論評で呪われた映画の仲間入りしそうだったが、斬新な映画技法への反面絶賞の声もあり、今に至る。

今日のお題はこの映画の「共同脚本家」であるハーマン・J・マンキーウィッツの伝記映画。

実際は、かのアンファンテリブルたるオーソンウェルズは、添削をしただけのようですから、共同作業とはいい難い。
著作権を巡って長々と争っていたようです



ネットフリック製作作品です。
基本ネット配信ですから小屋にかかる事はないので、あまり観てません。

ローマ
アイリッシュマン....くらいなもので、オスカー狙いの作品は選考基準の関係で小屋にかかります

一流どころの映画人が参加するのですが、流通サイドからすれば彼等は裏切者
観た範囲があまりに限定的だから、なんとも言えないが、どれをとってもかなりな高級品です。
一流どころが手掛けますから当たり前です。

さて「マンク」ですが....
バックステージものにハズレなし...ですから、最初から分かりきってはいましたが、律儀に市民ケーン的技法で映像作りをしています。
あのハリウッド黄金時代の香雅や舌舐めずりしそうな噂話満載の極私感に浸る...



入替制なんですが、市民ケーンと並べて上映したもんですから、毎度は閑古鳥の小屋が結構な入り。


緊急事態宣言前夜なんだから....

背後から飛沫が飛ばない
横に誰も来ない
辺り一面消毒スプレーを撒き散らかす
マスキング

余計な手間をかけさせられました。



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