なんちゃらの渡しって、絶滅危惧種ながらしぶとく全国的にあります。
別に「矢切の渡し」だけが渡しではない。
あれは石本美由紀さんの名歌詞やらなんやらで有名になったおかげであり、いまやあちこちで生き残った渡し船は、生活の足よりも半観光資源化している向きもある
アタシの住まいする寒村陋屋界隈にもかつては「竹房の渡し」なる渡し船があったそうな。
ある年荒天を押して強行渡河を行い遭難転覆。乗員の通学途上の女学生数人が....
これを奇貨として架橋運動が盛り上がり、しばらくして立派な橋が出来上がった。今ひとつ「井坂の渡し」もあったが、こちらでは幸いにして悲惨な事故がおきず、アタシがご幼少の頃まで渡し船があり、対岸の親戚の家に遊びに行く際にはお世話になったものだった。
渡しっていう以上は通船である。
生活の足なんだから三途の川のように渡賃はとらないが、旗日や荒天時には運休をする。
架橋が進められた結果大都市部での渡し船は絶滅したと思いきや、八百八橋でもまだ足りない水都大阪。未だに公設の渡し船が十箇所程度残っています。
加えて「源兵衛渡し」なる地下トンネル方式という渡しまで生き残っています。元来は源兵衛さんなる船頭さんの渡し船だったらしいが、海上交通の妨げになり、架橋するにはなにかと不都合があり、かような方式とあいなったらしい。
なかなかの昭和レトロ。
アタシのような物見遊山組よりも常連さんワールドです。エレベーターで14メーターばかり降りて、水平移動が約百メートル。
無論階段もありますから、健康志向の方はそちらへ
書き忘れた!
名曲「矢切の渡し」が名曲たる所以は、ちあきなおみさんがあまりな絶唱だから。
しかし素人でもカラオケで歌い易そうに思えるのは平明な歌唱の細川ひろし版のおかげである。
このあたりが同じ名曲でも「喝采」との違いだ。
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