全巻揃えるものではない。
先ずは、、、
誰を選ぶか?
誰に書かせるか?
つまり、なぜ彼を外したのかとか、なぜ彼に批評させないのか?....がつっこみどころなのです。
教育県長野(かように言われるのはここだけ...だと思います)の一番良質だと思われる連中が作った過度に意識高い系な版元が筑摩書房。
70年台前後のあの時期の企画ですから...でも案外普通なんですよ。
記紀歌謡
人麻呂
黒人赤人
旅人憶良
家持
古代はここまで。
定評ある万葉学者の総動員ですが、益田勝美先生に「記紀歌謡」を執筆させるところはさすがに筑摩らしいですなあ
平安王朝編は月並み。
誰がやってもこうにしかならないが...
業平小町
貫之(大岡信)
和泉式部
実はこの次の巻の委細がわからない。
多分「梁塵秘抄」だとおもったが...
違うみたいだから「西行」と考えるのが常識かな?
そして、絢爛たる新古今の時代
後鳥羽院(丸谷才一)
定家(安藤次男)
実朝(吉本隆明)
建礼門院右京大夫
式子内親王永福門院
京極為兼
宗祇....というラインナップ(次巻からは俳諧の世界)
かなりオブジェクション!
結構人気シリーズだったのでしょうか?
その後落穂拾いみたいに刊行が歴史順を無視して作られました。
とりわけ因縁をつけたいのが、定家を塚本邦雄に任せなかった理由なり背景がよく分からない。
さすがに不味いと思ったのか、後に「俊成 良経」を彼に執筆させていますが、異様なまでに行間から恨みつらみが滲み出ているようにみえます。
塚本自作の年譜からも無視されています。
その後「定家百首 良夜爛漫」を上梓して鬱憤を晴らした...ようにも思えます。
名歌批評の白眉とはこのこと
もうすこしいうと、この俊成良経本は改題されて
講談社学術文庫に収録されています。
筑摩版は絶版のようですから...こちらを読むしかない...というか、、
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