2021年4月4日日曜日

交ぜ書きあるいは混ぜ書き

 


文化庁の国語審議会の公式文書です。
多少長いので、端折りながら.....
まづ「交ぜ書き」が正しい表記とは知らなかったが、慣れ親しんだ「混ぜ書き」を使うのは、変換辞書でも優位差があるから。


(2)交ぜ書きの問題

漢語の一部を仮名書きにするいわゆる交ぜ書きは,文脈によっては読み取りにくかったり、語の意味を把握しにくくさせたりすることもある。


...ふれていないが「障礙」が正字だがあまりに難しいので「障碍」も漢字の語義が同じだからよいとしても、常用漢字の制約から「障害」と書き換えがなされ、悪意に満ちたとしか思えない議論から「障がい」に至っては言語道断。



ワープロ等の仮名漢字変換により漢字が簡単に打ち出される現在,情報機器の広範な普及という観点からも,検討されるべきであろう。


...確かにビジネス文書でも感覚的に漢字が増えたって気がしている。しかし所詮漢字辞書に依存する訳だから、JIS漢字水準が妥当ならばあんまり気にする事でもない。

所詮教養レベルが使用する漢字数を規定する。

漢字の総数(定義が難しい)は五万余り。書籍に使用されている漢字数は八千、新聞等レベルの低い文字媒体では四千らしい。

常用漢字数は現在二千字強。



その後,当用漢字表に代わって「常用漢字表」が定められたが,これは字種の幅を広げるとともに当用漢字表の制限的な性格を改めて漢字使用の目安としたものであり,また,各種専門分野や個々人の表記にまで及ぼそうとするものではない


...そうなのよ!たかが「目安」です。



法令用語改正要領において「常用漢字表にない漢字を用いた専門用語等であって他にいいかえることばがなくしかもかなで書くと理解することができないと認められるようなものについてはその漢字をそのまま用いてこれにふりがなをつける」


...アタシとしては、薔薇、菫なんかは漢字で正しく書いてもらわないと「イメージが湧かないって、、つまり理解出来ない」のですよ。

ら致と拉致....非道感がより伝わるのがどちらかは言うまでもない。いまや「反日」新聞等ですら混ぜ書きはしない。





以下「交ぜ書き」に対する考え方が記述されていますが、、、


交ぜ書きも一概に否定することはないが,交ぜ書きによって,読み取りが困難になったり,語の意味が把握しにくくなったりする場合には,言換えなどの工夫や必要に応じて振り仮名を用いて漢字で書くなどの配慮をする必要があろう。ただ,振り仮名を安易に使用することが,難しい漢字を多用する傾向につながっていくのは好ましくないと考えるべきであろう。


...

論評するに堪えないから紹介だけ。


ルビというのはコリアン由来の漢字文化圏での素晴らしい発明であり「安易な使用」とはいかなる事。

まさかハングルを安易に使用したが故に肝心の漢字を廃止してしまった愚劣な文化政策の再来なんか起きるって、さすがに杞憂でしょう。

そして「難しい漢字を多用する傾向」が好ましくないとは、漢字検定を後援していた官庁のいうことかね。

民間資格に過ぎないが、準一級以上ともなれば、結構なブランド力です。

しかし一級でも使われる漢字数は六千程度に過ぎないし、好ましくないのが輿論ならば漢検人気なんかはとうの昔に廃れている。


倭人はちょっぴり難しい漢字が好きなのですよ

それに制約を加えるのは愚民政策と言い切っても過言ではない。

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