公開中の「朽ちないサクラ」に苦言を呈したのだが、アタシの苦言にも関わらず、、、そりゃそうだろうとおもうのだが「苦言」の真意を。
警察ミステリーの明確な定義は知らない。
司法警察職員(いわゆる警察官はその代表であり全てではない)がセンターを張り、加えて警察組織に関わる事件や事故をテーマとするフィクションだと仮置きする。
かようなジャンヌが脚光を浴びることが良いことか否かはなんとも言えない。少なくとも「不祥事」があれこれ認知取り沙汰され、ストーリーのコアになりやすくなってからだ。
刑事警察と公安警察の暗闘
裏金つくりや公金の流用
不祥事のもみ消しや冤罪つくり
枚挙のいとまなく、、、、昨今そのような事例が増えたのか、水面下での隠蔽が効かなくなったは分からない。
要するに、警察ミステリーの隆盛とは「警察組織の大部な不祥事列伝」が背景だということだ。
単純な勧善懲悪に拍手喝采するほど昨今のミステリーファンはナイーブでもない。
柚月裕子の「朽ちないサクラ」の続編が「月下のサクラ」
モチーフの一つが「多額の公金の紛失」
聞いたような話だが、2017年に広島の某署保管の特殊詐欺の証拠物件である九千万弱の金員の紛失が発覚した。
被疑者は立件前に死亡し、紛失した金員は警察幹部等が弁済したらしい、、、真実は明らかにならずか明らかにせずかは知らないが、かようなモヤモヤ感も警察ミステリーの特徴。
カタルシスな読後感が味わえない小説のどこが面白いのか(^^)
肝心の興収は、、、杉咲花作品ながら多分惨敗。
続編の企画も危ういだろうなあ、、、警察組織の闇を暴くような作品がスクリーンから消えていくのであれば、実に哀しい。
社会派映画なんて既にスクリーンから消え失せ、社会派エンタメまで消えていき、一時の慰安と享楽でしかないアニメばかりが、、、、
コリアンシネマとの格差はひろがるばかり
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