2024年7月6日土曜日

治世の要諦よりも、、、だろうか?

 



中国古典である五経の中に「書経」なるものがある。 その中の「洪範九疇」の中に「八政」という有名なくだり。 

この「洪範九疇」は伝説上の聖帝「夏の禹」が 天から授けられた「治世の要諦」である。 

曰く「八政」こそが重要な政治課題(責務) であり、責任者を決め、官僚機構を整備し、ルールを定め、 組織的に対応しなさいって・・諭します。   


括弧内は、多少の誤解を恐れずに極私的に今風の言い方で補足してみました。


一曰 食(食料自給率の確保と食の安心安全)

二曰 貨(健全な財政基盤構築) 

三曰 祀(政治とマツリ(祭)事は一体) 

四曰 司空(治山治水等国土強靭化) 

五曰 司徒(教育) 

六曰 司寇(法と秩序の確立) 

七曰 賓 (毅然たる外交) 

八曰 師 (祖国防衛) 



至極当たり前ですが、そのアタリマエのことが、
有史前から中華四千年の治世の要諦(規範)として存在していた事実に畏怖すべきである(単に規範でしかなく実現していた時期は僅かに決まっていますが)


この順番は、多分に優先度を表すと思うのが自然でしょうから、衣食足らしめ後に礼節を知らしめる・・・とは、まさしく基本的な治世の要諦
最近の民度の荒廃は、まさしく・・・まずは今と未来が安心して三度三度のオマンマが食べれるようにならない事に起因し、かかるが故に何を言っても民草には虚言にしか聞こえない。



それ以降の理の勝ちすぎたり、武張った議論はそれこそ空理空論であり、衣食さえたれば「国威・国力」はあとからついてくるってもんです。

ところで、お役人様の倫理観って特段の明記がありません。
東洋的政治風景とは「袖の下は当たり前」ってことだし、そもそも政治は道徳から解放されたものです。
倫理を問うことは勝手だが、倫理以外に問うべき事が山とあり、、、それを問うだけの見識や理論武装ができていないからって愚劣な重箱の角つつきみたいな事ばかりを争点にするんじゃない。


今年の七夕は、都知事選の投票日です。

北欧先進国並の国家規模のリーダーを決める選挙って、、、、候補者の顔ぶれやらなんやら、かなりかの国に対して失礼と思うのですが

0 件のコメント:

コメントを投稿