2024年7月31日水曜日

令和の大修理

 



昨今の近代建築物は齢50で老朽化なの?
なんか早過ぎますが、クラシックローマのコンクリート建築物のライフに比べると、、、西洋の建築テクノロジーの進化って、つまりは丁寧に補修して長く使うよりもドンドン老朽化更新の方が広義の合理性があるってこと?

宮大工の棟梁だった西岡常一師

法隆寺に棲む鬼とまで言われた宮大工。

彼の手になる薬師寺の西塔。

千年前の東塔と並びたつと飛鳥以来の悠久の年月を想起しないと、、、それはなんとも


しかし、アタシが思い浮かべるのはそんな事じゃなくて、、、塔の高さが合わんやんか!


その通り!

東塔に比べて西塔は三尺あまり高く造られている。

師曰く、、、


和建築の寿命は樹齢と同じ。

二千年を超えるひのき材ならば、建物はゆうに二千年は持つ。

東塔もあと一千年の寿命

でけたばかりの西塔は、千年経てば基盤が程よく沈み、二本の塔が同じ高さで飛鳥の地に並ぶんや。

ええ風景やでえ





我が寒村陋屋も、たかがしれてますが、築後百年。

西岡師の論ならば、まだまだもつはずだ。

曽祖父の時代の建造なんだが、、、ハッキリいえば、さほど使い勝手の良いものではない。

次の代が喜んで住んでくれるとは思えないが、、、アタシの代で廃墟にするわけにも、、、西洋の古城だと廃墟美って感じるが、和建築はせいぜい雨月物語の舞台程度。


当時の棟梁が相当にチカラを入れて作ったらしい。

いろんな建造伝説が有るんだが、、、それはさておき

力を入れ過ぎて歪みは皆無で、雨漏りもろくにしない、、、って慢心だった。

実は浸潤するように屋根材を蝕んでいたことに気付かない。

全体はまだまだ大丈夫だが、四隅がかなり傷んでいる。



一世一代の「浪費」をやってみるか(^^)

北の新地や銀座の過去の散財に比べれば、まだ生産的だ。

庭も少し手を入れて、茶室もリフォームしてみるか。

離れを能舞台にって夢は、夢のまま

全てが終わるまでは、もったいなくて死ねない、、、って思えば、これぞ長寿の秘訣(^^)


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