時代のムードに迎合あるいは合致したような熟語は危険だ。
新左翼運動全盛期の彼らの用語は、難解だからか人を酔わせるが、そのうちに無内容が故に二日酔いにもならずケロリと忘れ果てる。
維新なる言葉は中華の古典(詩經とか)に由来する、、、維れ新たなり。なんとも硬質感やら悲壮感満載で気分が高揚しそうな錯覚
その語感イメージは「明治維新」に由来する
草奔崛起と言われれば、明治維新の大業を目前に斃れ伏した数多くの志士に万感の想いを馳せ、、、なんとも思考停止的な怖さがある。
明治維新がそうならば「昭和維新」も、、、と思いたいが、似て非なるものである。
1930年代に始まる右翼的国家革新運動は、堕落した既成政党を超克し、、、しかしその先の具体論はあるようなないような
明治維新だって、西洋をお手本にするだけなんだが、一応近代民主主義的な彩りがあった事が幸いした。
一方で昭和維新は「ファシズム」が目標。北一輝の「改造法案」が唯一の政策提言書。
これこそが「身を切り骨に達する」ような改革であり、発禁になったのも当然。
いまどき「維新」のかんばんを掲げて飛ぶ鳥落とす勢いだったが、、、馬脚が現れるのも早い。
思えば明治維新だって、志しの高い草莽崛起の民草は大業の成就前に斃れ、小賢しくいき残った連中たるや、、、心卑しい貪官汚吏ばかり。
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