2015年3月18日水曜日

また勝てるような時代が来るのでしょうか?




オスカーの外国語映画賞

ある意味でアメリカ合衆国等英語圏国が出場しない「映画のオリンピック」である。
参加国は、昨年度で80カ国以上
各国が一本出品し、オスカーの事務局がノミネート作品を五本選び(決勝リーグ進出)
オスカーの会員の投票(五本ともちゃんと見なければならない)で決定される。


以下の日本からの出品作品の一覧(●:優秀賞 ◯:ノミネート作)

 
●1951年 羅生門 (黒澤明)
●1954年 地獄門 (衣笠貞之助)
●1955年 宮本武蔵 (稲垣浩) - 名誉賞受賞
 
----ここまでは「旧ルール」での選考
 
◯1956年 ビルマの竪琴 (市川崑)
 1957年 あらくれ (成瀬巳喜男)
 1958年 楢山節考 (木下惠介)
 1959年 野火 (市川崑)
 1960年 秋日和 (小津安二郎)
◯1961年 永遠の人 (木下惠介)
 1962年 私は二歳 (市川崑)
◯1963年 古都 (中村登)
◯1964年 砂の女 (勅使河原宏)
◯1965年 怪談 (小林正樹)
 1966年 湖の琴 (田坂具隆)
◯1967年 智恵子抄 (中村登)
 1968年 黒部の太陽 (熊井啓)
 1969年 神々の深き欲望 (今村昌平)
 1970年 無頼漢 (篠田正浩)         
◯1971年 どですかでん (黒澤明)
 1972年 軍旗はためく下に (深作欣二)
 1973年 戒厳令 (吉田喜重)         
 1974年 化石 (小林正樹)
◯1975年 サンダカン八番娼館 望郷 (熊井啓)
 1976年 - 出品申請なし
 1977年 八甲田山 (森谷司郎)
 1978年 愛の亡霊 (大島渚)
 1979年 月山 (村野鐵太郎)
◯1980年 影武者 (黒澤明)
◯1981年 泥の河 (小栗康平)
 1982年 鬼龍院花子の生涯 (五社英雄)
 1983年 南極物語 (蔵原惟繕)
 1984年 瀬戸内少年野球団 (篠田正浩)
 1985年 花いちもんめ (伊藤俊也)
 1986年 キネマの天地 (山田洋次)
 1987年 女衒 (今村昌平)
 1988年 ダウンタウン・ヒーローズ (山田洋次)
 1989年 利休 (勅使河原宏)
 1990年 死の棘 (小栗康平)
 1991年 八月の狂詩曲 (黒澤明)
 1992年 女殺油地獄 (五社英雄)
 1993年 まあだだよ (黒澤明)
 1994年 平成狸合戦ぽんぽこ (高畑勲)
 1995年 深い河 (熊井啓)
 1996年 学校II (山田洋次)
 1997年 もののけ姫 (宮崎駿)
 1998年 愛を乞うひと (平山秀幸)
 1999年 鉄道員(ぽっぽや) (降旗康男)
 2000年 雨あがる (小泉堯史)
 2001年 GO (行定勲)
 2002年 OUT (平山秀幸)
◯2003年 たそがれ清兵衛 (山田洋次)
 2004年 誰も知らない (是枝裕和)
 2005年 血と骨 (崔洋一)
 2006年 フラガール (李相日)
 2007年 それでもボクはやってない (周防正行)
●2008年 おくりびと (滝田洋二郎)
 2009年 誰も守ってくれない (君塚良一)
 2010年 告白 (中島哲也)
 2011年 一枚のハガキ (新藤兼人)
 2012年 かぞくのくに (ヤン・ヨンヒ)


なかなか含蓄深い傾向が見て取れます。
もはや、倭国はサッカーWCなみの後進国(決勝にはまず出れない)
それに「勝てる映画」を出さないと・・・一体誰が選考したのでしょうか?
ということで、その年のベストテンなんかと引き比べるに・・・
最近一応最高水準らしき作品を選んでいます。
過去は、ちょっとどころか大いに異論あり(苦笑)
つまり、選択肢がないくらい最近はやせ細ってしまったってことですなあ。



映画は、その時代の国威の証しである。
力強い作品を生み出せることが「文化的国力」であるという歴史的な事実は未だに変わらない。

しかし、2008年によく(実質初めて)外国語映画賞がとれたものだ。
対応馬に恵まれたってことではなく、なんだか知らないが評価されたんですよ











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