2015年3月20日金曜日
国家は「賤商」の真似事をやるもんじゃない
愚かなプロメテウスの弟やアダムくんを誑かせたパンドラやイヴとは
美女のように描かれるが「悪女な経済の代名詞」に違いない・・・
って毎度の鬼面人を驚かす書き出し(苦笑)
人類が一番幸せな時代とは、自然採集経済の時代であった。
なんと一日二・三時間働けば、健康的で文化的な生活がおくれたらしい。
過重労働とかブラック企業なんて存在があろうはずもない時代。
が、自然と共生し、自然の恵みだけでヒトザルが生きるには、あまりに地球は狭い。
数十億人なんてとんでもなく、その百分の一程度以下が生存できる容量である。
あくせく長時間働き、地球環境を破壊(農業だって自然破壊です)し、
価値の剰余を生み出し、多くのヒトザルが生存可能にする・・・
剰余価値は「所有」され、
価値の創出のために「分業」がなされ
分業の結果生み出された所有物を「交換」し、
交換のための媒介物として「貨幣」が生まれる
・・・世界こそが見た目美しく内実性悪な「経済社会」である。
資本主義経済とは、アダム・スミスとかマルクスが考えだしたものでもなく
この地球上にヒトザルがはびこりだして以来の現象である。
多分(想像上の話であるが)エデンの園には経済はなく、パンドラの箱を開けて以降
好悪にかかわらず「経済」と向き合うことを余儀なくされている存在が・・・我々。
難解な数式が出てこなくとも経済学書は太古の昔から存在する。
少なくとも「経済理論」についての論究は枚挙に暇無し。
経済の安定こそ治国の根本って・・・古代中国の哲学者「管子」の教え。
簡単にいえば・・・「衣食足りて礼節を知る」ということです。
景気が悪いとなにかと不都合ですねえ・・・って俗耳に入りやすい(・・経済理論である)
もっとも、貧困が犯罪を生むと言う理屈を信じない立場ですので、管子なんぞは鼻であしらう(笑)
また、管子は「重税」にも反対します。
もっとも夜警国家では、多額の税金を徴収しても、用途がなく、無意味な戦争か君主の贅沢か用途は限られる。
税金の重さが実感されるようになったのは、現代の福祉国家以降のテーマ
福祉と負担は比例するのが当たり前。
重税が嫌ならば高福祉も期待してはならない・・・がヒトザルは身勝手です(笑)
そこで考案されたのが「塩鉄論」
つまり、必要重要物資の専売制・・・
賤商思想に凝り固まった儒教のもとで、国家が商人のマネをし、
安い原価の商材を高く人民に売りつけその上がりで国家運営を行うとは笑止千万。
税金の姿を隠しているので徴収しやすいとは、サル知恵に過ぎない。
中国史は「土地制度の歴史」だと喝破したのは、高校時代の敬愛すべき社会の先生だったが、
正確には「土地と専売制度の変遷の歴史」だというべきであった。
歴史を彩る政争は、これらの対立が必ず背景にある。
結論的に言えば「専売制」はよろしくない。
価格は市場が決めるものであり、国家統制で決めようとすればろくなことはない。
無理に決めようとすれば、社会主義という名の国営独占資本主義の破綻をもたらすことはすでに
歴史が証明した。
そんな大仰なことを言わなくとも、酒税やたばこ税を「不当」に値上げすれば闇商品や闇市が横行する。
闇市を取り締まろうとすれば、自警団との抗争・・・
中国史の華ともいうべき農民による内乱とは所詮そういうものなのです。
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