ホーキンス博士は、宇宙論に関する天才物理学者・・・ですが、不幸にも不治な難病で、余命いくばくも・・・
彼女は、まあキュートな文学部の学生・・のちに博士号を得たようですが、この難儀な変人に恋をし、生涯を支える運命を受け入れることになるのです。
学者としての名声に加え、三人の子供にも恵まれるが、子育てをしながらの介護には限界がある。
実直としか見えない聖歌隊のやもめ指揮者とかちょっと知的なプロ介護士が相互に絡み合う。
男・女・男或いは男・女・女・・・
どんな組み合わせでも、座りがわるくなり、ドラマが生まれるっていう「セオリー」を描いた映画。
決してホーキンス博士の偉業なり、それを支えたジェーンの夫婦愛っていう個別テーマじゃない。
主演のオスカー男優は、映画版レミゼラブルでマリウスの役を演じてましたが、さしたる印象はない。しかし、今回はなんという名演技。
ヒロインもなかなかのものです。
良い素材を腕のいいスタッフで映画化すれば、実力以上のものを発揮し、入魂の演技になるって・・・月並みなことよりも、ちょっと気になる英国映画人事情。
エディレッドメイン
フェリシティジョーンズ
ロザムントパイク
ベネディクトカンバーバッチ
今年のオスカーのベストアクター及びアクトレスにノミネートされた英国人。
全体で十名がノミネートされますから、比率は四割。
規模感からすれば多いって思います。
そんなことよりも、ちょっとビックリは・・・
全員が、パブリックスクールあるいはオックスブリッジの出身者!
つまり、才能のある映画・演劇人とはエリートで無いとなれない世界。
世襲やコネとは無縁の実力だけの世界のはずですから、
英国的格差社会と映画界の関係って・・・トマピケティ先生が扱ってくれそうもないから、
プロ映画鑑賞家たる自分で調べるかな(笑)
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