踊る人形
黄金虫
二銭銅貨
暗号解読をモチーフとする小説群。
謎解きも小説の重要なモチーフの一つですから、結構な数の小説があってしかるべきであるが、
余りに理屈っぽいからでしょうか、秀作は少ない。
解読のプロセスとは、知的格闘技ですから、ストーリーにもしにくい。
なかんずく、映像となれば・・・・
エニグマ
第二次世界大戦でドイツが使用した暗号システム
戦争の帰趨を決定したのは、暗号解読の成功なのかどうかは知らないが、
重要な因子であったことは確からしい。
暗号化と平文化のアルゴリズムを解析するプロセスは、スリリングな醍醐味溢れると言いたいが、
どうもこの手のお話は、システムを作る苦労話より解読の苦闘らしい。
解読チームの中心メンバーである、アランチューリングはあまりに有名ですが、一体誰がエニグマ暗号機を作ったのか?
ウィキペディアでは、チューリング博士の百分の一程度の紹介という粗末な扱いをされている
何とかというドイツ人技術者で、暗号機制作会社を経営していたようですが、
それにドイツ軍部が目をつけた・・・
エニグマを作った職人と解読した学者のどっちがエライかって、論外だと思うのですが、歴史は皮肉です。
国家機密のカーテンのおかげで、チューリングの功績は長く語られることもなく、
晩年のスキャンダルで名声は地に堕ちたかと思ったが、復権し、いまや、英国史上の偉人にまで上り詰めた。
科学者として彼以上の評価を得ているのは、ダーウィンとニュートンだけ。
それに引き換え・・・・
この差別待遇はひとえに、勝ち負けに起因する。
第二次世界大戦の結果が逆であれば、かのドイツ人の功績は盛大に称えられているに違いない。
毎度の台詞ですが・・・二度と「あやまち」をおかしてはならない。
そう・・・戦争をすることではなく、負けること。
話題を変えて・・・・(笑)
ヒトザルが作ったものである以上ヒトザルが解読できないはずがない。
難解な暗号システムも然り。
かの戦争中、アメリカ軍は、なんとかというインディアン言語を暗号に使用したらしい。
その部族しか理解できない言語で、優秀な皇軍暗号解読班も歯が立たなかったと言われている。
しかし、同様のアイデアは、薩摩弁を暗号文に活用するって事例と似たり寄ったりで、そう評価できるものではないが、
同様に・・・勝てば官軍なのですよ。
それに、軍閥の伝統なのか、薩摩弁というところが限りなくダサい。
どうせなら、吉原花魁言葉でも使ってくれればエレガントって歴史が評価したんでしょうがねえ・・・・
軍事は、軍人のような芋には任せられない。
やっぱり、知的教養人が人肌脱がないとダメか(笑)
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