2015年3月5日木曜日

接続詞の世界




トロツキスト
スターリニスト


・・・かようなレッテルを貼られるとその瞬間に政治的生命を失う。
実際に、トロツキーやスターリンの著作を信奉しているとか、その思想なりを実践していることとは
無関係である。
つまり、定義が曖昧な「ネガティブリスト」ってことです。

例示として適切かどうかは別にしても「テロリスト」って表現もそういう一面がある。
語源はフランス革命のジャコバン党による「恐怖政治」に由来するらしいが、
ちゃんとした「普遍的な用語の定義」がないことがその証明である。
一方で、所謂「テロリスト」の側から見れば、敵対する相手側の行為こそがテロ行為であるって
主張します。
 

御託はさておき、一応の「定義」を眺めるに・・・

 
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政治上その他の主義主張に基づき、
国家若しくは他人にこれを強要し、又は社会に不安若しくは恐怖を与える目的で
人を殺傷し、又は重要な施設その他の物を破壊するための活動をいう。
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あの「特定秘密保護法」12条記載のテロリズムの定義です。


 
この法律上の定義を正確に解釈するのはいささか専門能力が必要であり、
まずもって「誤解しやすい表記あるいは用語」が使われている。
だから、よく間違える人がいるんですよね(笑)
そして、その間違いに気づかないまま恥を天下に晒す(・・が読み手もよくわかっていない)
日常会話表現とは全く違う世界が展開されているってことに無知なんですよ。
 


法律用語としての「又は・若しくは」の使い分けって「厳格」なのです。
サルでもわかるように説明・・・ってこれは難しい(笑)

単純に言えば「大きくくくるか、小さくくくるか」の違いである。
数式で言えば、中括弧{ }が「又は」であり、小括弧( )が「若しくは」である。


複雑に説明すれば・・・

選択的に並列される事柄がお互いに単層的かつ並列的な関係に立つ場合は「又は」

選択的接続が二層構造となっている場合
含まれる側の接続に「若しくは」を使用し、含む側の接続「又は」を使用する。

ほとんど意味不明のママの引用です(苦笑)
 


以上の知見を元に「テロリズム」を解釈すれば・・・

まず一定の「背景」が必要です。
単にむしゃくしゃしてのライフル乱射による大量殺人は、テロリズムとは言わない
その他の主義主張って・・・なんでもありですが、宗教上の理由とかも該当するのでしょう。


そして「目的」があります。
ここの部分の解釈がミソです(笑)

A若しくはB 又は C若しくはD という構造です。
テロリズムの目的は大きく言えば「ふたつ」あるってことです。

1)自分の主義主張を意に反してでも服從させること(相手は、国家あるいは個人)
2)社会不安あるいは恐怖心を醸成すること


その目的実現のための「二種類の活動」を行います。

1)殺傷すること
2)物を破壊すること

言ってみれば、殺人、傷害、器物破損(含む放火)・・・多くの刑法上の重犯罪が該当しますが、
単なる刑法犯として処罰されるかテロリストとして断罪されるかは、この定義の該当性如何と
いうことです。

接続詞の使い方を誤解して解釈なんかしちゃうと・・・・それって「冤罪」ですよね。






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