右近の橘 左近の桜
セットで語られるが、それぞれの運命は数奇である。
そもそも、右近・左近とは東西にあった「近衛府」の略。
要するにミカドのSPなのだ。
薫りを愛でる橘、花を愛でる桜
常緑樹らしく「永遠」を具象する橘、あわれと散りゆく死のイメージな桜
あわれは貴族趣味であるが、それがお武家になれば「あっぱれ」
桜は武将のイメージ
今でも、武の徽章(軍や警察、公務員徽章等)は、桜ですが、
一方で、文は「橘」
文化勲章は(本物を見たころないのが残念ですが)橘の五弁の花の中心に三つ巴の曲玉を配する。
国民人気的には圧倒的に「桜」ですが、橘も捨てがたい。
ってことで、王朝和歌のウンチクでもっておもったが、折角なのでちょっと趣向をかえての「お花見」
勲章は圧倒的に菊と桐花です。
徽章はと言えば・・・
国会議員・検察官は「菊」
弁護士は「向日葵」
弁理士は「菊に桐」
司法書士は「桐」
税理士は「桜」
案外「桜」の人気がありません。
家紋でも「橘」は十大家紋といわれるが、桜の人気は低い。
どうも桜と橘を同時に使用するのは禁忌のようです。
桜高校や橘高校はあっても桜橘(あるいは橘桜)高校は存在しない。
季節が違うからっれ言ってしまうとそれまでであるが、王朝和歌にも同時に登場することはない
櫻花の散りぬる果ての名残に、花たちばなの薫り・・・って素材としては格好と思うのですがねえ。
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