2017年9月4日月曜日

イスラエルのアマゾネス


世界興収は10億ドルを突破しそうな勢い。
アトラクションシネマの割にローバジェット。
なんせ、役者が安上がりばかりです。
バットマンやスーパーマン以上のフィジカル能力の持ち主がヒロイン。
夏のお子様ランチシリーズですが、多少真面目に論じてみよう。


所謂ギリシア神話に登場するアマゾネス伝説にインスパイアされているのでしょう。
舞台は作品により様々ですが、オリジナルの神話だと地中海界隈。
ギリシア神話の世界観って地球規模じゃないし、南米奥地なんてのは
アマゾン川(名前の由来は不明)の連想にすぎない。
カリブ海や太平洋のどっかなんて大航海時代の名残りです。
この映画でも東地中海の某島のようです。

オリンポスの神々の流れをくむ以上、最強なのは当たり前。
ちなみに、本名はプリンセスダイアナ😇
和風に言えば、、、「月野うさぎ」さんかな。
ここで問題になるのが、主演のガルガドット。
脇役程度であちこちに登場はしていましたが、さほど着目はされなかった。
実際にほとんど記憶がありません。
それが一躍大抜擢とは?
ゲスならマクラ営業なんかを想像するだろうが、
彼女はイスラエル軍出身(戦闘トレーナー?)であり、
言動の端々から「ある種の広告塔」の役割を果たしている模様である。
男性社会であるハリウッドに女性監督が女性映画で挑戦した!なんて牧歌的なものではなさそう。


戦争の惨禍は有史以来の事ですが、地球規模で未曾有の災厄をもたらしたのが第一次大戦。
これ以上の惨禍を防ぐために、悪を撒き散らす軍神アレスとワンダーウーマンが激闘するという粗筋。

ダイアナとアレスはどちらもゼウスの子供ですので、
ミカエルとルシフェルのように一神教に有りがちな善悪は表裏一体コインの裏表。
いつはずみでダークサイドに堕ちるか判らないが、
最後の戦いで、光は闇を覆い尽くす...てな神話的ファンタジー。

宗教性に乏しい倭人は鈍感なんでしょうが、イスラム系にとっては
シオニズムの広告塔のような女優さんが戦闘服らしからぬ肌も露わな装いで
仁王立ちされるとこころ安らかではない。
劇場がソフトターゲットにされない事を祈ってます。


どっちかと言えば、秋公開の「ジャスティスリーグ」の
露払い。
興行的に勢いがついたとはいえ、桁外れな製作費のようですから、
かなりなリスクテイキング。
素材としての興味はなく、だだそれだけ(笑)

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