2020年5月21日木曜日
組織は合理的に不合理を行なう
アダムスミス、マルクス、ケインズくらいしか知らないから
現代経済学にはついていけない。
新制度派経済学なるものがあるそうで
不確実な環境のもとでの合理的な個人の行動を理論化することを通じて、
人々の経済活動を支える社会的規範や法的規則などの制度的側面を解明し、
経済学の対象と方法を拡張しようとする現代経済学の潮流
だそうです(意味不明なまま引用)
どうやら「経済学の対象と方法の拡張」に意味があるようだ。
この新たな領域拡大路線はあの「失敗の本質」を克服して
太平洋戦争での敗残の本質を解明しようとしています。
組織の不条理(日本軍の失敗に学ぶ)
知る人ぞ知るロングセラーで、
一部の意識高い系だが数式苦手ビジネスマンが
買い求めているのでしょう。
ところで、日本軍の失敗の本質はなんだっけ?
あの名著によれば...
日清日露の成功体験で獲得されたパラダイス(長所)が
あまりに強固なため、新しい戦争空間での適合性を欠き、
自己変革(パラダイスシフト)が出来なかった事、、、だとされる。
正にその通りなんですが、
かの危険な女史が喝破したように「長所は短所に転化する」
と、まあそれだけの事
太平洋戦史なんてなんの参考にもならないと考える立場からすれば
塩野七生さんの作品のほうが為になる。
WW2をまなぶならば、児島穣氏の「ヒトラーの戦い」の方がいい。
戦争は「よりミスの少ない方が勝つ」って定理を教えてくれます。
当たり前なんですが、結構重要な「定理」であり、
いい変えれば...ヒトザルは合理的な判断や行動を必ずしも
行うものではないというのが思索の出発点になるのです。
でえ、この著作では、かような事を前提に
太平洋戦史において「日本軍はかくも合理的に戦争を行った」かを
解明しようとします。
To be continued
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