2020年5月25日月曜日

最後の証人





読書三昧とは言え、たまにはリーガルミステリーだって読みます。
文才は顔かたちとは無関係だが、
どうせなら、美人作家(閨秀作家)がいい(^.^)

刑事裁判ミステリーです。
スリル、サスペンス、ホラーじゃなくて、ミステリーですから、
緊張感、不安感、恐怖心ではなくて、謎解き...なんだが
なんだね!この作り方は

粗筋は、リンク映像の通りなんですが、舞台は米崎地裁
地検と同じで宇都宮ではなく前橋(米崎)にあります。
被告代理人は米崎地検の元検事
退官した理由は...今の検察庁ならばこの程度で辞めれば、
検事は誰もいなくなる。
彼の事務所は中野にある。
東京の弁護士が地方都市の有罪が確定的な殺人事件を請け負いますかねえ
依頼人は裕福みたいですから、
セイギはカネになると...考えるような主人公ではない。

現場は男女の密会現場らしいホテルの一室
凶器はディナーナイフ

しかしなあ...なんだね!この作りは
文庫本で三百ページくらいの短めの長編ですが、
被告人の名前がやっと明記されるのは二百ページを超えたあたり

あれれ...オトコが被害者じゃなかったの?
オトコが被告ならば、オンナが殺されたのか
なんというドンデン返し!

この辺りから、スリルサスペンス小説に変貌します。
しかし、佐方貞人弁護士は依頼人の利益の為に弁護士活動を
したことになるのかなあ
地方名士の被告人が七年前に被害者の息子を轢き殺したが、
警察に圧力をかけて危険運転致死事件を
揉み消した事実を明らかにすることで殺人罪としては無罪を
勝ち取ったが、過去の事件で訴追されることは
明らか...

被害者夫婦は自裁を殺人に偽装して復讐を計画したが、
佐方弁護士の慧眼の前に破綻
しかし、地方名士の過去の悪行が暴かれたことにより、
痴情の果ての殺人罪以上の社会的制裁を受ける羽目になり
復讐自体は成功する事になる...


素晴らしいつくりだわ!
テレビドラマになった、あるいはなる予定、もしくは
製作中らしい
主人公は、なりふり構わないスタイルなんですが、
映像化されたら、海外ドラマのSUITみたいな
スタイリッシュに登場するんだろうなあ

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