2020年5月22日金曜日
昭和史のB面(6)...... Auflockerung
倭訳すれば「疎開」
知らなかったが、元来は軍事用語であり、防空都市計画用語として
使われるようになったという事。
ドイツ語の訳語ですから、地方疎開はナチスの政策に習ったものだが、
事例は連合国サイドにもある常識的な概念である。
三密が宜しからず...とは李文亮肺炎の蔓延で学んだ事でもなく
過度の都市集積は有事には何かと不都合を生じるのは昔からわかり切った事
集まっていれば、何かと便利って事はICTの進化の前には
もはや説得力がない。
説得力がないはずなんだが、有効かつ適切に活用するリテラシーに
乏しい輩が上にいて、あまつさえ定年延長だとかで
いつまでも居座るから始末におえない。
公務員の定年延長が悪いとは言わないが、上級幹部は例外なく
退職させてその代わりの捨て扶持をたんまり渡す方が国のため
ポストコロナで仕事の風景が変わる...なんて戯言だわ
昭和18年の末期から具体化されたが、
疎開対象となって幸せだった事例は聞いたことがない。
疎開文学なる小説のジャンルが有ります。
例外なく悲惨な世界....
個人的な最高傑作は「芽むしり仔撃ち」
この頃は、死者の奢りとか飼育とか身震いするような
傑作を描いていたのに...いつからダメになったんだろう。
誤解を恐れずに言えば、彼は赤門生の内に死ぬべきだった。
さすれば、ランボーやラディゲ、ジャン・ビゴのように「永遠」になれたのに
神に愛されなかったから、老醜を晒している。
悪口はさておき、児童はもとより幼児まで戦う一兵卒に
仕立て上げようなんて...貧すればなんとやら
平成天皇御生誕を記念して設置された
愛育研究所なる組織の刊行物「戦時の育児法」
愛育病院の母体ですが、愛育よりも鞭育だわ
曰く
ひとり寝の訓練
暗いところで寝る訓練
クラシックギリシアのスパルタも青ざめる
疎開先でメソメソなんかしてると生きていけない。
強い兵隊は赤ちゃんの育児で決まる
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