2020年5月26日火曜日
組織は合理的に不合理を行なう(2)
東映仁侠映画の最高峰と言うと「博奕打ちシリーズ 総長賭博」
かの三島由紀夫がギリシア悲劇になぞらえて大絶賛
此れがきっかけで、三島と主演の鶴田浩二は親交を深め
昭和維新を誓い合った...というウワサ。
毎度の狂言綺語の書き出し(^.^)
良かれと思ってやった事が次々と裏目にでるカタストロフ
よくは知らないがギリシア悲劇とはそういうものらしい。
少しアカデミックに言えば...
不条理...つまり合理的な判断が不合理な結果を生む
ということ
神ならぬヒトザルは完全合理的な存在ではないから、
合理的と勝手に思った...が正確な表現
不合理な結果には様々な類型があると著者はいいます。
全体合理性と部分合理性の乖離
正当性(倫理性)と効率性との衝突
長期的帰結と短期的帰結の不一致
この手の話は日本軍の特徴でもなくて、
現代の企業によく見られることばかりで...悲しくなるねえ
あんだけ日本軍の批判的分析本があり、
よく売れているのに、本当に歴史から学べていない...
それも当たり前のはなしで、元来完全合理的な思考が出来ないんだから
結果が不合理に終わるのは当然かもしれない。
慨歎はさておき...
従い、完全合理的な存在でないヒトザルの思考とは
合理的だという前提にたって、結果が不合理だと言うことは
正しいのかしら?
繰り返せば、合理的の錯覚のように思える。
十万の英霊、二十億の国帑
日本軍はこの呪縛の中でしか思考できなかったんじゃないのか
日清日露以来、大陸での多大な犠牲の上に
今の帝国なり皇軍があり、後退や妥協はその犠牲に申し訳ない...
って分かり易い大衆受けする素朴な議論
しかし経済性評価からすれば「その犠牲」は埋没原価です。
つまり済んだ話
今更何やろうと返ってくるものでは無いから、
コスト・ベネフィットの比較計算に算入すべきものでは無い。
この程度は浅学菲才のアタシでも知っている。
まあこんな事を冷ややかにに口にすれば、
当時はもとより今だって危なくて夜道は歩けないけど..
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