梅は花より香り、陽光よりも春闇
最初からイメージを決め打ちすれば、選歌に困るが(^^)
花の色も月の光も
おぼろにて
里は梅津の はるのあけぼの(他阿上人)
一遍上人と並ぶ時宗のオルガナイザー的な高僧。
実質的に教団組織を作り上げ鎌倉末期に活躍した。
坊主がつくる和歌は抹香臭いが、これは優れてお洒落だ。
京桂辺りの地名を借りてきて、梅(花あるいは薫)を思わせぶりに、、、けだし仄かに梅香を感じさせるように。
夜明け頃の春霞のなか朧月と梅の薫とは贅沢な雰囲気です
梅のつく地名ならどこでも、、、とはいくまいよ。
梅津だから絵になり、梅田なんかは和歌向きの地名じゃない。
梅花なる地名もありますが、これはストレートすぎます。
大阪駅北側再開発エリア
グランフロントなる大型商業施設のお隣りには、巨大な「大阪のセントラルパーク」
曰く、、、グラングリーン
どっちもアタマに「大阪」が付きます。
大阪に決まってんだからうざとい。「ウメキタ」を冠にすれはいいのに、、、
そうならば「歌枕」らしくなりますが、ウメダやオオサカだとあんまりイメージ膨らまない。
オオサカは古典的に「逢うさか」
ウメダは「埋めた」.....掘り起こせば行き倒れの死骸の山かも
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