2023年2月12日日曜日

梅津

 梅は花より香り、陽光よりも春闇



最初からイメージを決め打ちすれば、選歌に困るが(^^)



花の色も月の光も

おぼろにて

里は梅津の はるのあけぼの(他阿上人)



一遍上人と並ぶ時宗のオルガナイザー的な高僧。

実質的に教団組織を作り上げ鎌倉末期に活躍した。

坊主がつくる和歌は抹香臭いが、これは優れてお洒落だ。

京桂辺りの地名を借りてきて、梅(花あるいは薫)を思わせぶりに、、、けだし仄かに梅香を感じさせるように。

夜明け頃の春霞のなか朧月と梅の薫とは贅沢な雰囲気です



梅のつく地名ならどこでも、、、とはいくまいよ。

梅津だから絵になり、梅田なんかは和歌向きの地名じゃない。

梅花なる地名もありますが、これはストレートすぎます。



大阪駅北側再開発エリア

グランフロントなる大型商業施設のお隣りには、巨大な「大阪のセントラルパーク」

曰く、、、グラングリーン


どっちもアタマに「大阪」が付きます。

大阪に決まってんだからうざとい。「ウメキタ」を冠にすれはいいのに、、、

そうならば「歌枕」らしくなりますが、ウメダやオオサカだとあんまりイメージ膨らまない。

オオサカは古典的に「逢うさか」

ウメダは「埋めた」.....掘り起こせば行き倒れの死骸の山かも

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