女史のコラムをそのまま引用するには、ちと散漫になり過ぎますから、極私的に意訳します。
そもそも「デモクラシー」について直接言及している訳ではない。
民主主義の語源はデモクラティアであるが、衆愚政治のそれは「デマゴジア」
言葉ズラからして似て非なるもので、、、デモクラティアの劣化型がデマゴジアなんですかなあ?
デマゴジアから容易に連想されるのが「デマゴーグ」
倭語では、煽動家と言われます
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実現可能性はさておき強い口調で繰り返し主張する事で強いリーダーだと印象づけ、民衆の不安と怒りを煽り大きな政治勢力の獲得に至る、、、
煽動家の強みは、教養がなく品位にかける事(普通は弱みなんだが、これが不思議な大衆心理)
そして、ひたすら自分たち優先で、他人(国)なんかどうでもいい、、、と訴える事が出来る鉄面皮
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女史は、2500年前のクラシックグリースのペリクレス時代の考察から記述しているのであって、現代政治の観察からではないのだが、、、
思うに、倭人は基本的に「善人」だ。
ポピュリスト(大衆迎合屋)はいくらでもいますが、デマゴーグはいない。少なくとも大物になれそうくらい「恥を忘れ有権者に迎合しない」タイプは見当たらない。
それが良いのか悪いのはなんとも
ウィキにはペリクレスがアテナイの市民を評価する名言を掲載していますが(一部割愛して)
今時のギリシア人には(限らずかも)まず居そうもないし、、、デモクラティアなるもの、かような(何時迄も堅持するのが困難な)高潔な意識の集団のみが維持できる政体だということのようです。
- 「アテナイの住民は富を追求する。しかしそれは.....愚かしくも虚栄に酔いしれるためではないのである」
- 「貧しいことは恥ずべきことではない。しかし、その貧しさから脱しようと努めず、安住することこそ恥ずべきことである」
- 「アテナイの住民は私的な利益を尊重するが、それは公的利益への関心を高めるためでもある。」
- 「アテナイでは政治に関心を持たない者は市民として意味を持たないものとされる」
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