実を申せば、けっこう進水式なるものに御招待されている。
QEのような凄いのは、お呼びでは無いが、実のところこっちはあまり面白くない。
傾斜を滑る降りる進水式はスリル満点だが、大型船はドック注水型。
造船所サイドは、一世一代の大イベントですから、前夜は徹夜の準備。
一番多いのが、滑らないリスク(笑)
笑い事ではないが、しばしば遭遇する。
当日の気温や湿度を勘案しながら潤滑油選択に腐心するのですが・・・(当然プランBも用意しておきます)
この程度のアクシデントは、笑い事で済むが、
滑り落ちた後、衝撃で船体が折れた!バランスを崩して横転!不幸な出生をした呪われた船・・だといやですねえ。
進水式では、支綱を切ると、船首に酒瓶が激突する仕掛け。勢いよく砕け散るや、滑り出す。
なかなかのものだ。
西洋は、シャンパンを使う。
由来的には赤ワインだと思うが、やはり晴れがましい場にはシャンパン。
しかし、倭の造船所は、すこしレトロで日本酒(笑)
大吟醸か本醸造かまでは知らない。
大イベントなんですが、主役は綱切りのお一方だけ。
大抵は御来賓の最上位。
誰がみてもこの方なら文句は出ないが、人選を間違えるとその後の宴会は修羅場。
無難なところでは船主の孫娘。
まあ、人選に苦労したんだって一同納得(笑)
しかし、力一杯斧を振り下ろし、一発で切れ・・・ないんだなあ(事前練習をやるんですが・・)
一発で切れないと不幸な出生と言われる。
先日、鏡開きの動画をみていて思いついた。
壇上に一斗樽を並べ、法被着たおっさんが大挙し、鏡板を抜く。
ヒゲタ笑い顔に滑稽感があるが悪くはない。
倭の知恵なんですなあ。
なにかと目立ちたがり屋を一山ナンボで壇上に上げておけば、彼らは満足。
一人主役な進水式と皆んなお山の大将な和を尊ぶ鏡開き
これぞ素晴らしい倭の風景(笑)
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