2016年2月11日木曜日
読んでいないと言うのが癪なとき
藤原俊成が「源氏見ざるは遺恨のこと」と言い放ったが、
別に諳んじるほど読み込むまでの必要は今となっては全くない。
しかし、源氏の名前も知らないとかってことになれば、ヒトザル以前である。
どうせ発心して読み始めても、須磨明石くらいで挫折する(笑)
本当に面白いのは、それ以降・・・・
長ったらしいし、最後まできっちり読まなくとも、これはって山場だけは
読んでおきたい。
それぞれの巻に読みどころがあるが、なんちゃって「若菜」
四十歳台のヒカルの最絶頂期から衰運に転じるちょっと翳のある七年間
主要登場人物の総出演だし、死霊になってまで登場する貴婦人も
伏線がらみのドラマ続出
日本文芸史上最大の問題ネコ登場
厚めの文庫本たっぷり一冊分の分量だし、今までの流れを押さえておかないと
結構意味不明な箇所ではあるが、そこさえ押さえておけば、この一冊で十分。
最高のメロドラマがここにある。
なんと、窯変源氏では、参考系図が3枚も掲載してあります。オールスターズ(笑)
会話の折に・・・・
時間がないもんですが、この巻だけをきっちり読みましたよ・・・って言えば
わかる人には分かるし、識者は尊敬するし、解らんのはその程度の教養と嘲っておけばいい。
仮に読んでなければ・・・
時間がないもんですが、この巻だけはきっちりと読みたいと思ってます・・・
でもいい。
読みたい理由は先に書いたことをもっともらしく口走るといい。
聞くに、二十ヶ国程度翻訳なり抄訳がなされている。
パーティの会話で恥をかかない程度にはお勉強しとかないとねえ。
さらに読んでいない理由をクドクドと言うのであれば・・・
どうせなら、原文でもいいのですが、角田光代さんの翻訳で読もうとおもってましてね。
河出の文学全集に収録されているんですが、刊行が2017年なんですよ。
いまから、待ち遠しくて・・・
確かにボクもこれだけは待ち遠しい。
なんせ「失われた時を求めて」の彼女の超絶翻案訳は絶品だ。あの長編が1冊の単行本に・・・・
源氏は三巻仕立てらしいが、どう料理するんでしょうか?
ちょい長いなあ・・・・二巻くらいなら、期待度大!
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